「あんた~起きてつかさい、大変な事じゃ~」

  あんた~と身体を揺する。

 寝ぼけままなこで寝間布団に座り・

「どうしたんじゃ~❓ 何を泣てんじゃ~」

 

 昨日からの、岩谷の観音堂の光、夢枕に出られた、観音様、

 案迫谷の岩のはなし・・

顔も洗わず・「おくま、行こう」と手を引き小走りに・・

 (おさ)も、早起きの者も来ていた・

「樽やん大ごとじゃ~岩が立っとる」・・

「おお~っその話、おくまに聞いてくれ」!

おくまさんは逐一話をして聞かせた・・涙が止まらない。悲しい

 

(おさ)が「それは御苦労じゃったの~・大変じゃったの~」

   分身言えども観音様じゃ~

   大事にお守りしょうやの。」うん、うんとうなずく

助やんが「わしんとこに・ツバキの苗木があるけ~

    持って来よ~か❔」 お~それは良いの~

  

祭りの日は・毎年6月14日・決めた。

 

昭和になり、荒川集落の 荒川 (つよし) さんが

(ほこら)を作り雨風を凌いでいる

 

助やんが植えた、ツバキも大きくなって、秋から真っ赤な花を、

それは、それは、ぎょ~さん咲かせています。

 

何年前この話を近所の老夫婦に、読んで聞いて貰った。

「わし等も石が軽うなった言う、昔話を爺さんから聞かされた

よの~・面白いの~」喜ばれた。

「ほんまに有ったような・嘘の話じゃけ~」

あはははは~っ・おほほほほ~っ・アはははは~はっ

 

 大笑いしながら「分身」の話は終わりました。

案迫谷・此処に分身が横になって田んぼに被害が

    出た所。

 

夜半過ぎだろう。誰かが呼ぶ、女の人の声だ・・

「おくまさん、おくまさん、」

 

「へぇ~」

「私です、岩谷の観音です、」

「あああ~っかんのさま~」身体が動かない。

  わしは観音様と話をしている」

「おくまさん、私のお願いを聞いて下さい

 いつも村の人達が難儀な坂を通りお参りに

 来てくれるのを見ています、 少しでも

 楽になればと、私の分身を送りました

 しかし、上手く届かず皆さんに、大きな

 迷惑をかけてしまいました。

 おくまさん、これから川に行き、安全な

 所に置いて下さい、お願いしましたよ」。

身体がス~と軽くなった・

眠ろうにも眠られず、一人(あん)(さこ)(たに)向かった

夜明けにはまだ時はある、

谷の入り口が青白く光ってた。あああ~っ、

観音堂の光と同じと思いながら、岩の側に立ち・

  

    下差しここから・

 「こんな大きな岩がわしに持てる事が出来んがの~」

「おくまさん・わたしが軽くなりますよ」の声

「ええ~っ」辺りを見まわしたが誰もいない。

「こんな大きな岩がわしに持てるかいの~・うんしょと・

 手をかけ持ち上げた・ももも~ち上がった~

 言われた所に、「此処でいいですかいの~」涙がでた。

 「おくまさん、ありがとう」の声

   「上差しここまで・がむかし話に残っている」

 

 後ろを振り返り岩を押してみた・ビクッ・とも動かない。

 南無阿弥陀仏・お願い南無阿弥陀仏お願いと泣きながら・

  経を唱えながら家に帰った・

 

 

(観音様が放り投げた、分身とされている・

         荒川の観音様)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝も雨・あめ・

「やれやれ、今日も雨か、昨日は面白かったの~

        わしやぁ草履でも作ろうて~」

「はい・面白かったですの・

  じゃ~わたしは、小縄をなおうの・」二人で藁しごと・

たまに・「はははっくしょん」大きなくしゃみ・・

「わ~ったまげたの~」と笑う

「明日は観音様に参る日じゃの~」お願い

「はい・お参りしましょうで~」・お願い

 

朝げもせずに観音様にお参り・

「おくま見てみ~栄堂川の水ぎょうさん流れとるで~」

「わ~っ大事がせんにゃ~ええがの~」・・

 

お参りから帰り、朝げを済ませ・・

横になって居たら・誰かが呼んでる

荒やんじゃ~「どうしたんじゃ~」?

「樽やん大事じゃ~安迫谷の所に大きな岩が横になって

泥水が田ん中に入りよる、早う来てくれ~」・ポーン

「おくま、後から来いや~」雨の中とんで出た。

 

長もみんな来てる。

「カマスをあるだけ持って来いや~」ゲッソリ

そっちの(あぜ)が切れるぞ~・お~樽やんそこを任せたぞ~

カマスこっちに持って来い・てんやわんやだびっくり

「この岩大きすぎてどうにもならんの~」・

「水は止めたが安心出来んの~」・

女房達がむすび配る、おにぎりおにぎりおにぎりおにぎりおにぎりおにぎりおにぎり

「みんな腹減ったじゃろ~むすび食べんさい・食べんさい」おにぎりおにぎり

かれっこれ、ふた時は過ぎたろうか。❓

みんで手分けして、岩が崩れた所を探したが、

それらしい所が無い。不思議な事よの~・雨も小降りなり

「みんなご苦労じゃったが、後はよけいに降らんように・神頼みじゃ~」

家路に着いた、樽やんもおくまさんも、黙々と歩く・

橋を渡り、坂道を登る・は~っ溜息をしながら、

観音堂を見上げた

「あああ~っ光ってる・観音堂が光ってる、

 あんた~、あんた~と呼んだが、」聞こえないのか黙々歩く・

行水で済ませ、光のこと話そうと思ったが・

疲れが先で眠ってしまった。

夜中のこと、おくまさんは呼ばれているような❓

「おくまさん・おくまさ~ん」・・

 

 

志路村に原稿用紙五行位で話せる昔話、

面白いので前後を創作してみました。 ポーン

 

昔、むかし、そのまた昔・何年頃かと聞かないで下さい。

 志路村、は細長~い地形、東から西に一本の道路・左差し

道路の幅は大八車(車力とも言う)が2台並ぶ位だから2間位だろう❓

そして行き止まり。びっくり

 八千代村や大林村、吉田村に行くには・峠越え・難儀な事である。               

そして志路村には48の谷があり谷間に集落ある。 

そして8つの観音様が鎮座。お願い

 

 八つの観音様の一つ「岩()の観音様」の話です。

昔の人達は、米作りと野菜作りで生計を立て・信仰深い人達です。

 (ひる)(たに)にある岩谷(いわや)の観音様に月二度お参りする、栄堂川に掛かる土橋を渡り,

 周辺の集落から朝早くから細い急な坂道を登る。

「おはようがんしたの~」(お~ぉ、助やん、早~の~)

「今日の田植えするんよ」(ほ~かいの・わしゃ~昨日済んだんじゃ)

 

話ながら登る・此処に樽市とおくま夫婦済んどる・

「お~い樽や~んまだ居るか~」

(とし)やんおはようがんした・今の、ば~さんが雪隠(せっちん)にはいとるけ~)ハハハッ・

 まだ、まだ観音様までは、半里ある。

お参りしない日は、家の角から今日の無事を両手を合わせる。

 

間もなく梅雨入り、雨が降ってもお参りする、

雨傘は高額なので、

(みの)(かさ)どの家も自分で作る、刈り取った(わら)(みの)を編み・

だんべらも、竹の皮で作った(農具民芸資料館に展示)

そんな信心深い村の人達を、岩谷観音様はジーット見て居られたのだろう。

 

 田植えもたけなわ、近所の田植えもお互いに・手間替え・でする、

忙しい時期である。10日もすると・ほとんどの田植えも済む。や~れ済んだ・

田植え終い(しまい)として、家にある物を持ち寄り酒盛り・唄も踊りも即興・・

 (ふた)(とき)ぐらい続く、賑やかな事・賑やかな事・手拍子に・足拍子

「あっはははは~ いっひひひひひ~」・と大笑い

村の(おさ)が・・

「おお~ぃ・皆の衆楽しい時じゃが、これで終わりにしょうや~」    

 

(ご苦労でがんした・楽しかったの~今晩は、よ~寝るで~)

「樽やん・おくまさんと手を繋いで帰れ~や~」

(お~そうじゃった・あんな~忘れちゃいけんど~おくま早う来いや~)

賑やかにおひらきになつた。

 

 

梅雨、うっとうしい、です。

先日ホタルの営業マンが来ました。ポーンチョキ

我が家の側は、内山川と栄堂川の合流点、昨年も・

ホタルの乱舞でした。今年はまだ、近くなのにホタルの

確認に行っていません、

朝・外を見ていたら、昆虫が飛んで来た・何かな❓

ホタルでした。

「ほ~あんた明るいのに飛ぶのかい・」照れ

目の前のガラス窓に止まった・一回尻の明かりを灯した。

「あ~見に来いと案内か・じゃ~今夜行くよ・乱舞してよ」

多分、乱舞は9時頃でしょうはてなマーク