水瓶座が恋愛に直面したときに、一番はじめに感じることは「好きな人とどうやって距離を縮めたらいいかわからない」です。あなたは人に分け隔てなく親切で、「一定の距離まで好意を持って近づくこと」はさほど苦手ではありません。でも「特別な関係になろう」とすると、相手に対して気を遣って疲れてしまいます。その上、「いや、私なんて」と卑下してしまうこともあります。この「気遣い」と「卑下」の正体は、「特別な人から寄せられる期待には、絶対に応えなければいけない」という過剰なプレッシャーです。

 

(中略)

 

あなたにとっての恋愛は、朝食のメニューのような軽さでスタートしていくのがおすすめです。

 

p.173 「恋愛より」

 

「なんで水瓶座の恋愛は朝食のメニューから?」と思われた方は、もう一度本を読んでいただけたら嬉しいです。

 

さて、今回僕が水瓶座についてどうしても取り上げたいものが

 

「水瓶座ってけっこうドロドロしてる」

 

ということなのです。

 

いきなり悪口を言いたいわけではなくて、よく12星座占いにおいて水瓶座は「エキセントリック」とか評されます。その理由って西洋占星術において水瓶座の支配星が天王星とされていて、その天王星というのが「変革」とか「革命」の意味を持つからなのです。

 

ただ、「水瓶座はエキセントリック」っていう説明がどうしても馴染めなくて、これ本当に怒らないでくださいよ。エキセントリックって「急に変なことをしだす」っていうイメージの言葉じゃないですか。でも、僕自身が色々な水瓶座を見てきた感覚って、水瓶座はもっとまじめに狂っているところがある人たちなのです。そして、そこがとてつもなく魅力に感じられてしまいます。

 

ですから、恋愛面で「水瓶座はけっこうドロドロしている」という話を適用すると、

 

水瓶座は「好きになった相手には朝食のメニューではなくて、はじめに出てくるおつまみからのメインディッシュ魚、肉、なんかめったに手に入らない貴重なものとか、そういうフルコンボのコースメニューを相手にサービスしようとしてしまう」ところがあります。

 

だから、何か水瓶座の人って、好意を持つ相手に対してすごく豪華な贈り物をプレゼントしてくれようとしてくれます。なんかこう、親以上にいたせり尽くせりのサービスをしてくれる。でも、「あなたが喜んでくれたらそれでいいよ」と言っている笑顔がどこか儚い(はかない)のです。

 

乙女座の愛情部分に対しても「鶴の恩返し」と言ったことがありますが、水瓶座に関しても「鶴の恩返し感」があって、水瓶座の人は色々なことをしてくれる。でも、我々が水瓶座に「受けた恩を返したい」と思ってアプローチしても、鶴が空に飛んでいくように、どこか「手が届かない人」と思ってしまうことがある。

 

どうして水瓶座ってこんなに神秘的なのか。

 

そして実は内面的にはそんなに清楚ってわけではなくて、ドロドロしているのか。

 

この回答は実はあんまり神秘的なものじゃなくて、やっぱりどこか水瓶座の人は

 

「自分自身のタスクを背負い過ぎる人」

 

なのだと思います。だから、誰かに何かをやってあげるときはどこか「神話の世界の住人」のようにフルコースでのサービスをやってあげようとする。

 

ほら、自宅でホームパーティーをする時に何か特別な食材を手に入れようと手配をあちこちにしていたり、そうやって

 

「誰かに喜んでもらう、誰かに報いるための努力に関しては死力を尽くすことをいとわない」

 

というところがあります。

 

だから、時々はダメな自分であってください。

 

準備もせず、力もこめず、「何もない自分」がふと誰かの心に安らぎを届けてしまうことがあるから。

 

どこか人間離れをしていて、どこか神話の世界のような神秘さを持っているあなたのことを好きな人ってたくさんいますよ。

 

『しいたけ占い~12星座の蜜と毒~』はAmazonさん以外でも、全国の書店さんでもようやく在庫がある状態になってきました。もしよければ読んでみてくださいませ。自分の星座だけではなくて、知り合いの星座などを見てワイワイしていただけたら嬉しいです。

 

そうしましたらいよいよ次で最後。2月6日(火)に魚座をアップします。その次の日2月7日は11万部まで応援していただいた感想を書きたいと思います。