「獅子座ってどういう人？」と言われたときに、まっさきに出てくるキーワードが「プライド」になります。
「プライドが高い」って、世の中ではどちらかと言うと肯定的には使わあれないから、獅子座にはどこか「みんなの前では自分を隠さなきゃ」と自制している人が多いのです。「あ、私は別にどこにでもいる人間ですし、そんなに特別じゃないですよ」って。だからこそ、「素直に自分を出せる人って羨ましいな」と思うこともあるはずです。
でも、いまこれを読んだあなたには、ぜひ「プライド」がもたらす素晴らしい面を取り戻してほしいのです。獅子座はそのプライドによって、自分の人生をかけて「特別なことをしていこう」と理想に燃えます。
「あなたはこんな人です」獅子座より、p.84
今回取り上げたいのが獅子座のプライドと傷つきやすさについてなのです。
まず、この獅子座についての記事を書く時にフと思ったことがあって、それは人が生きていく舞台には、細かい“勝ち負け”が存在しているということです。
たとえば
「別にそれほど仲良くない人」
と
「好意を抱いて『仲良くなりたいな』と思った人」
にメールを送る場合に、後者の「好意を持った」とか「仲良くなりたい」と思った人にメールを送った場合には、その回答とか反応次第によっては「自分が傷つく可能性」が出てきます。
どうして傷つく可能性が出てくるかと言うと、好意を抱くとその人に対して「この人じゃなきゃ嫌だ」とか「（その相手からは）特別な扱いをされたい」という、そういう願望とか特別な想いを持つからです。
他のたとえをすると、けっこうどの人も経験があると思うのですが、「ちょっと気になって、また機会があったら買おう」と思っていた商品とか洋服が誰かの手によって先に買われた後ってすごく悔しいのです。ネットの通販とかでも、品切れになると傷つく。
なんでこんな話をしたかと言うと、獅子座は「特別な想い」を持ったモノや人は必ずそれを手に入れたいと強く願います。そして、そのための日々の努力もします。
でも、傷つくことや裏切られることに関してはいつまでも慣れない。いや、もちろん多くの人たちがそんなネガティブなことには慣れないのだけど、獅子座に関しては特別「傷つく」ということに対して強い恐怖心を抱くことがあるのです。
ちょっと話がボリューミーになってしまっているのですが、もう少しだけ頑張ってついてきてください。
それで、獅子座って「傷つく」自分を超えるために「強さ」を求める気質があります。
「好きになったもの」が“自分と一緒に生きてきた空間”からいなくなったとしても、悲しまずに生きていけるように「それぐらいでは傷つかない自分」を作ろうとする。
だから、僕自身はいつも獅子座の強さを扱うときって切ない気持ちを伴います。
だから、今は個人鑑定はなかなかできないのですが、獅子座のお客さんがいらっしゃったときに、その人たちが何か大きな変化が生ずる一歩を踏み出すときって「ちょっと悲しかった」とか「今、けっこう悲しいです」と、怒りとか強さではなくて、「実は悲しかった」とその禁断の感情を認められたときなのです。
でも、獅子座の「悲しさを封印した孤高さ」ってすごくカッコイイですし、「簡単に他人からは理解されないプライド」は自分を特別な場所へと連れていってくれるものです。そして、獅子座はプライドに伴う努力を怠りません。
プライドを持って生きていこうと決めた人は、その背中に悲しみを背負います。
だから、「悲しい」を認められた獅子座は成熟の道を迎えていきます。
その上でもう一個だけ本に書いてあることを伝えさせてください。
「○○さんのそういうところ好きです。尊敬してます」
（p.94）
こういう台詞を大事にして欲しいのです。
自分の周りにいる人の「尊敬するところ」を見つけられて、それを褒めるとか「口に出す」という行為をすると、その瞬間から「人を受け入れる。自分という人間の素も受け入れてもらえる」という土壌を作っていくことになります。
どうしてかと言うと、「お互いにある程度無関心で、黙々と強みを目指す」という道から「隣にいる人に関心を持つ、または隣にいる人から関心を持ってもらう」という道筋に変わっていくからです。
だから、「抱え過ぎているなぁ」と感じたら、「悲しかったなぁ」とつぶやいてみてください。そこから何らかのあなたの感情って解放されていくから。
次はごめんなさい、2日間だけスケジュールの都合上でお休みを頂いて1月29日の月曜日に乙女座をアップします。
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