双子座の毒は、とにかく気まぐれなところ、「それ超面白い。いつでも手伝うから入ってね!」と言った翌日に、いきなり音信不通になることもあります。あなた自身が「明るいときの私と、すごく冷めているときの私ってどっちが本性なんだろう」と考えてしまうことがあるぐらい、日や場面によってテンションにかなりの差が出ます。

 

p.59、双子座の毒より

 

「嘘がつけない」

 

これって双子座の本性のひとつとしてすごく強く表面に出ることがあります。

 

これは完全に僕の個人的な観点なのですが、双子座に関しては「どこに嘘がつけない人なのか」ってすごく重視して見ます。

 

双子座って実は口が上手そうに見えて、「自分自身が思っていること・感じていること」に対して嘘がつけない人たちなのです。

 

「すごい」と思えないものに対しては、どんなに生意気と思われたとしても、「すごいですね」とは言えない。

 

言ったら自分の感性や価値観に対して「嘘」をつくことになってしまうから。

 

だから、たまに「全然みんなと合わせることができない」という双子座は、どこかで集団や組織から「はみ出す」という体験をしてきたことが多いです。

 

「合わない人たちと変な形でつるむぐらいなら、嫌われてもひとりでいた方がまし。その貴重な時間を、自分の可能性を伸ばすために使っていきたい」

 

という感覚も持っています。

 

だから、変な話なのですが、そういう「つっぱっている部分がある」双子座は、他人に対して「やさしい嘘」がつけた時に、ひとつの成熟を迎えることがあるのです。

 

嘘って色々な嘘があります。たとえば“みんなで美味しくご飯を食べている時”があったとして、そこで「おいしいね」と言われた時に、「みんなはおいしいと感じられるかも知れないけど、私的にはこの味付けはないな」と思ったとします。でも、仲間との時間を重んじる人はそこで「おいしくないよ?」と言うよりかは「おいしいね」と嘘をつく方を選びます。

 

成熟した双子座は他人の「いまあるセンス」よりも「その人が努力しようとした過程」を見つめることができます。

 

「頑張ったであろう部分を見てあげる」―それがあなたの課題になります。

 

(p.59)

 

繰り返しますが、双子座の良いところ、そして影になるところ。それは

 

「自分の気持ちに嘘はつけない」

 

です。これは実際に知っている双子座の話になるのですが、その人はモデルとしてすごく活躍されているのですが、「演技」に関してすごくコンプレックスがあったそうなのです。でも、もうその人の立場的に「演技」は仕事でも求められていないのに、「演技という世界に対して苦手という意識を持ったままでいたくない」という気持ちに嘘がつけないで、あえてその「苦手な」演技の仕事を引き受けるようにマネージャーさんに言ってたそうなのです。

 

双子座ってそういう「楽に生きられる筋道を拒絶する」ことが人生の節目節目であります。

 

「負けたまま終わりたくない」

 

という、普段はあんまり表に出さない負けず嫌いさをめちゃくちゃ出すことがある。

 

「器用に見えてものすごく不器用」

 

その両面があなたにはあります。

 

双子座に対して伝えたいこと。

時々は徹底的に納得がいくまでもがいてください。

「不器用」に向き合ってきたあなたは、自分の、そして他人の「不器用さ」を愛せるようになっていきます。

綺麗にクリアーするだけではなくて、泥臭いあなたも素敵です。

「好きでもがく。やりきる」

 

そしてそのすぐ次の瞬間には「いやあ、もっと人生楽したいわ」と言っている双子座が大好きです。

 

それでは明日1/25日は蟹座について話します。よろしくお願いします。

 

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