今しいたけ占い2018年上半期の占い原稿を毎日せっせと書いているのですが、昨日すごく久しぶりに会った人と「食べログで3.5点以上取るためには何をしなければいけないのか」という話になったのです。

 

この話は遊びとして聞いてもらいたくて、というのは僕は食べログ至上主義者ではないし、食べログで高得点を取っていなくてもすごくおいしくてずっと通っているお店も知っています。

 

そういう注釈を入れた上で食べログの話をしたいのですが、食べログの得点で3.2点と3.5点との間にものすごく大きな壁があると思うのです。

 

食べログで3.2点までの評価を取るって、そこまでももう至難の業になるはずです。

 

ただ、怒られるのを覚悟で言えば、努力と知恵とそのお店なりのポリシーがあれば3.2点まではいけるのかも知れない。

 

飲食店としての基本と、お客さんに喜ばれるニーズを徹底的に抑えて、それでそのお店にしかできない個性を出せる段階までになったとき、評価としての3.2点という支持は与えられます。でも、そこから3.5点に行くためには何をしなければいけないのか。

 

あえてここで僕なりの答えを出させてもらうと、3.5点のお店って

 

「できないことができているお店」

 

だと思っているのです。たとえば、僕が月に1回行く焼き肉屋さんがあるのですが、そこは食べログだと3.6点なのです。すごいです。で、そこって平日とかいついっても基本的に満員なのです。満員じゃない日って出会ったことがないのです。

 

焼肉って生もののはずだし、そんなにずっとおいしいお肉が仕入れられるはずがないし、そこでしか食べられないお肉があって、そして店員さんも毎日満員のお客さんに対応できるように確保できているってそれが当たり前にできるってやっぱりどうしてもすごいことだと感じられてしまう。

 

そして、そのお店が3.5点以上に行くまでに「満足いくものを用意できない」という日も絶対にあったはずなのです。

 

でも、「できない」をできないままにしなかった。「できないこと」を忘れなかった。

 

そして、ここまででもものすごく長くなっちゃったけどもうひとつだけ話をさせてください。

 

もう連絡は今はしていないのですが、中学を卒業してしばらくフリーターで遊んでいたけど、ある日友達と一緒にでかけた軽井沢で車を大破する事故を起こした古い知り合いがいるのです。その人は大破を起こして燃え盛る車を見つめながら「そうだ。起業をしよう」と思ったそうなのです。起業理由は大破した車のローンを返すためと、新しい車を買うお金が必要になったからだそうなのです。こういう人っていつも真面目に喋っているのか、ふざけているのかわからない(笑)

 

それで、僕がまだ20歳ぐらいのときにその人とはDJが音楽を鳴らすクラブで出会って、「どうしてそんなに面白い人生を歩んでいるんですか」って聞いたことがあるのです。

 

そしたらその人は「振れ幅」と答えたのです。

 

「プラスの振れ幅にいくためにはまあまあマイナスの振れ幅も経験しなければいけない。多くの人がマイナスの振れ幅を恐れてしまうから、プラスの振れ幅に行く前に“ここが限界”と定めてしまう。でも逆にマイナスのエピソードってよくよく見てみるとすごく面白いことだらけなんだよね。めったに経験できることじゃないし」

 

と言っていました。

 

だから、最後のまとめで思うのが、食べログで言うところの3.5点まで行く人ってマイナスの振れ幅を不謹慎にも楽しんじゃった人なんじゃないかって思うのです。「やったー!借金〇〇万円。通常の時給だと全額返済まで3万年かかる。常識を超えたアイデアを考えなくちゃ」ってそこで楽しんじゃう人。

 

もちろん、全員楽しまなくて良いですし、そういう事態に遭遇するのもひとつの「運」だから、単なる世の中的な「幸運」と「不運」で自分の境遇を定め過ぎない方が良いなとつくづく感じました。

 

「できないをできないままにしない。できないは、自分に貴重な知恵を教えてくれるひとつのものすごく大きなチャンス」

 

長くなりました。終わり。