昨日の夜テレビを見ていたら、摂食障害とか、食に関するトラブルを持った方々が6人ぐらい出ていて、それをお医者さんとか食の専門家に訴えかける内容だったのです。はじめはモデルの香川沙耶さんがフライドポテトばっか食べてるみたいな内容から、食事はサプリメントしか採らない、最高5日間何も食べないことがあったという、ヨガの行者のような女性も出ていました。

 

すごく関心があったのが、僕が一時期周りの友達が摂食障害の人ばかりになったときがあって、それをちょっと思い出したのです。

 

僕自身に摂食障害は今も含めてないのですが、みんなでご飯を食べるのは今の年齢に達するまですごく苦手でした。この文章を読んでくださっている方にもそういう「みんなで食事をとるのが苦手」っていう方もいらっしゃると思うのです。

 

多分その理由って、人間が食事をしている時のモードって「緊張状態」か「リラックス状態」かで言うと、後者のリラックス状態に近いものだと思うのです。

 

ただ、ワンちゃんとか飼っている人はわかるのですが、野生動物って食事をしているときには気が立っているわけでしょう? 獲物を横取りされる緊張感があるから、早いうちに済ましたい。だからなにか隠れるように食事をする。

 

「みんなと一緒に食事をするのが苦手な人」って、やっぱりその野生性が強く残っている気がします。すごくデリケートで、食事中にリラックスモードになってしまうと、自分のことを詰められたときにすごく深刻なダメージをうける。

 

「一緒に食事をする」って人類の文化や歴史上では大変に深い意味があって

 

食事をする=仲間になる

 

というかなり儀式的な役割があるのです。

 

「食事をしているときは色々なパーソナルな問題も含めてざっくばらんに話して良い空気」って人類には強くある。

 

それがないとあまりにも性質が異なる「個」の人と共存って出来てこなかった背景があるからだろうと思います。

 

それだけ「食事」って、その最中に気をつかわなければいけないところが多いから、野生動物系の人ってそれが苦手なのです。ひとつのときにひとつのことだけに集中したいみたいな。だから食事中は「ひとりで好きなもの勝手に食わせてよ。もしくは食べなくてもいいじゃん」となる。

 

「栄養の摂取」じゃなくて、「食事」が苦手な人たってたいがい眉間にいつも力が入っています。これは動物で言うとやっぱり極度の緊張状態なんですね。だから道を歩いているときでも眉間の力を抜く意識をするともうちょっとリラックスに慣れていくと思います。

 

終わり。