昨日の夜テレビを見ていたら東京から地方に移住をした女性たちのドキュメンタリー番組がやっていたんですね。とても面白かったです。もちろん「移住」とか、そんな決断って簡単なことではないし、東京が良いか地方が良いかっていう話をここで考えたいわけではないのです。
ただひとつそのテレビ番組を見て思ったことって
「チャンスってあっけないよな」
だったのです。
チャンスって、実はまったく根拠がないもので、「今までの自分だったらやらなかったこと」にすごく宿る。
カウンセラーの方とかもよくおっしゃるのですが、ずっと会ってきたクライアントが「あれ、今日の小物かわいいですね」って、そういう服装とかに小さな変化が表れるときがあるんですって。実はそういうときはその人のライフサイクルがものすごく変わろうとしているときなのです。
今まで黒しか身に着けなかった人が、何かポッと綺麗な色の小物を持ち始めたリ。そういう変化って、本人も気づいていないこともとても多い。でもそこからものすごい勢いで色々なことが変わり始めてしまったりします。海が嫌いだったのに急に海に行きだしちゃうとか。
逆に「変わらなきゃ」と毎日思っているようなときって、なかなか「自分が変わる」チャンスってやってこなかったりもします。
これは僕の意見なのですが、チャンスが訪れやすい人って、自分の失敗や至らないことを許せる人だと思っています。
「反省」ってし過ぎると怖いのです。「こんな至らない自分なんて許せない」ってすごく身体の奥底にまで残る。
この「自分を許せない」って、多分10代の頃の部活とか勉強とか、そういうパフォーマンスをあげるために「今のままで悔しくないのか!?」って、自分を鼓舞するやり方で用いられているものでしょう? それが大人になってからもずっと続くと「ここで負けてしまう自分に価値がない」って、かえってダメージの方が多くなります。
悪い意味で「こいつやべぇな」と思うような人とか場所からは逃げてしまう方が良い場合もあるから。「頑張って負けてはいけない」って思い込み過ぎちゃうと今度は負けられなくなっちゃうのです。
だから余談だけど、本とか書いている「チャンスを掴んでいる有名人」って強いんですよ。でも、そういう「負けてたまるかよ」っていう強さを持ち続けることって、それって個性であり、その人の単なる強みにしか過ぎないところもあるから、全員が真似しなくても良いと思っちゃうんですよね。自分の生かし方って人それぞれによって違うのが当たり前のわけだし。
「ダメなところもあるけど、そういう自分がまぁまぁ好きなんだよな」って、自分だけは自分の味方であるところに、チャンスってよくやってくる。
反省は必要だけど、その反省によって100%の自分を求めてはいけないし、反省によって自分の心を折ってはいけないって僕は思っています。心をそれによって折ってしまうと、必ずその「自分の心を折った状況や人間関係」に対して人は復讐を果たそうともするから。人の闇って面白いものでもあるし、恐いものでもあります。