「12星座をどうやってみているんですか? 」と聴いていただくことって多いのですが、僕はたぶん「身体性」で見ているところが強いんですね。

 

そこで今度「体癖」(たいへき)というものについて考えたいし、ブログでも書いていきたいのですが、体癖というのは昭和の伝説的な整体師の野口晴哉さんという方が作った言葉で、人の身体を最終的に10種類に分けて、それでどこが緊張しやすいかとか、どこに病状が出やすいかとか、そういう診断の材料として使ったものなのです。それを僕は都内とか福岡とかでもそうなのですが、精神科医の名越康文先生が教えていらして、ずっと前から著作などで学んだりしていました。

 

人の性質とか性格を「頭で理解しようとすること」って限界があると思うのです。もちろんそういう理論とかベースとなるものは絶対に大切という前提を踏まえた上でですよ。

 

でも、たとえば「あの人明るくて元気だよね」という評価って、その人の「本当の性質か?」って言われるとちょっと疑問符がつくじゃないですか。それって本人が「意識して演じているだけ」のものかも知れないのだから。

 

その人が本来持っている性質ってそういう「意識して演じている」とか「訓練された人格」というよりも、「本人が自覚していないところでいつの間にかそう考えたり、そういう行動を起こしてしまっている“癖”みたいなもので、そういう癖って人によってかなり違うものです。ちなみに僕自身はイチゴのショートケーキのイチゴは病的なほどに最後に食べます(笑)

 

癖って単なる行動だけではなくて、「あなたにとってはそれはたいした問題じゃないかも知れないけど、私にとってみたらそれは絶対に許せない問題として感じられてしまう」ってあるのです。

 

ちょっともう具体的な事例に入っていきたいのですが、たとえば水瓶座ってご飯を食べた後の別れ際とか「もう何かあったらこの人に頼ろう」っていうぐらいに、ものすごい暖かくて、ものすごく爽やかな“手の振り方と笑顔”をやる人が多いのですよ。多分それは水瓶座が「会って、一緒の時間を過ごして、お別れして、視界から見えなくなるまでが遠足」という考え方をしているからだと思うのです。

 

水瓶座が「本当の自分を出しているようで、他人からは『この人の裏側はどうなんだろう?』」と思われることが多いのは、それは水瓶座が癖として「一期一会症」みたいなところがあるのです。つまり、「この一回で、特別なおもてなしをしよう。次はないのかも知れないのだから」という緊迫感を、どこに宿しているのです。

 

そういう、12星座という「生まれる季節とか時期」だけでもそういう個人差があるのだし、「ストレスの発散の仕方」などでも、星座ごとにやっぱり傾向性が違います。

 

たとえば蟹座って、やっぱり甲羅がある人たちなんですね。いわゆる普段の生活のなかで「人に失礼にあたらないようにしよう」とか、とにかく背水の陣でミッションを突破していく力とか、そういう身体に「グッ」と力を込めて「何がなんでも達成していく」という力がすごく強い人たちなのです。

 

そんな蟹座ってやっぱり「フニャッ」てする時間が必要なのです。そして、その蟹座がフニャッとする時間の代表例は「とても良い雰囲気の、とてもおいしいご飯」です。蟹座はご飯にこだわる人が多いです。だから余談なんですが、蟹座とご飯を食べに行く約束をして「変なテキトーに決めました」っていうお店を選ぶとすごくショックを受けます。

 

「それだったら言ってよ。この近くにあるちゃんとしたお店調べたのに」という怒り方すらします。「ご飯を“おいしい”と言って食べる行為を絶対にいい加減にしたくない」というのが蟹座なのです。だから蟹座が「ご飯がまぁまぁどうでもよくなってきた」となってきたら結構深刻なストレスを抱えてきています。蟹座のTwitterとかで「ご飯おいしい報告」がなくなってきたらけっこうまずい(笑)

 

他の例だと魚座の人なんかは「日常の緊張感」を同じように抱えています。魚座はそのストレスの発散のために「陶酔」とか「異空間」を選びます。魚座の人ってやっぱり普段は「精霊が人間に変身して社会生活を送っている」みたいなところがあるので、魚とか精霊が水のなかに入ると本来の姿に帰れるよう「陶酔」とか「異空間」を必要とします。

 

大音量で鳴り響くダンスフロアとか、ちょっとエロティックで色気のある空間とか、もしくは大自然のなかで自分がかなりちっぽけな自然の一部として感じられたりだとか。そういう「普段演じている私という人間以外」の自分に戻るとすごく魚座は「ホッ」とするし、その時間をかなり必要とします。

 

獅子座なんかは「みんなと一緒にいるが大好き。みんなを盛り上げて、みんなに必要とされてますます頑張るマン」みたいなところもあるし、フッと旅に出かけたくなったりもします。なんていうか、ごまかしが嫌いなのです。獅子座っていっつもやっぱり「誰かしらの期待」を背負っている人が多いから、ちゃんとひとりになられる時間ってけっこう難しかったりするのです。それで本当に気ごころ知られる人とご飯に行って「暗い面」も見せるか、ひとりで旅に出かけたくなったりする。

 

身体が何に緊張し、何に融和とか調和とか、安心感を求めるかって、追求していくととてもとても面白い世界なのです。

 

よし、午後は原稿書こうっと。