今日友人とランチをしてきたのですが、しいたけ占いの12星座の書き順について話して、けっこう面白かったのです。

 

連載当初は順番通りに牡羊座から書いていったのですが、毎週書き続けているとですね、もうなんか12星座それぞれが自分にとって「かわいい子ども」みたいにうつってくるのです。

 

そうするとですね、順番通りに書いていたら獅子座がむくれるのです。「え、なんで私を最初に書かないんですか? 」って。それからは獅子座を一番に書くようにして、そうすると獅子座ってリーダー気質があるからみんなをまとめてくれるんですよ。「私が最初なのはしょうがないけど、みんなはちゃんと待っているんですよ」って。

 

獅子座は「正当な評価」と「正当な扱い」をきっちり求めます。それは威張っているわけではなくて「誰がどう見たとしても、そこまでちゃんと尽くしてくれている」からです。獅子座は「報われない」とか「きちんと評価されない」ことで受ける自分のダメージも知っています。だから、口だけの愛情ではなくて、ちゃんとプラスもマイナスも頼ってあげる、年齢差とかまったく関係なく、人としてちゃんと付き合っていくと絶対に報いてくれます。小手先の色々が蟹座同様まったく通用しないです。常に本気だから。

 

そして、獅子座を一番先に書くと次に牡羊座が騒いでくるのです(笑) 「え、なんであなた私に注目しないのですか? なんで私一番じゃないんですか」って。牡羊座は「ちゃんと私を見て!ちゃんと私を応援して!」って求めてきます。無視されたり、自分の頑張りが評価されないと「あー、そうなんですね。じゃあ二度とあなたのためには頑張らないですよ」とどっかに失踪していってしまう可能性がかなりあるので、牡羊座に対しては「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと伝える気持ちを忘れないようにしています。

 

それでまた牡羊座を一番にすると今度は双子座は「不公平だ!私が取り上げられたのは過去何回!」と統計データを出して迫ってきます。双子座は「勝手に楽しんでいる」という個人行動が好きな人でもあるのですが、かなり知的好奇心が高い人が多いので「自分がこう見られている」という分析をされることが大好きなのです。だからもっと言って!もっと分析してみて!と求めてきます。

 

牡牛座は自分で勝手に楽しんでいるように見えてこちらの様子を伺っているし、でも牡牛座は「仲良くする気がないなら、ポーズで仲良くするふりなんてしなくて良い」ときっちりつきつけてきます。そして、デリケートなところがあるので、ちゃんと牡牛座の人が好きな世界、大事にしている世界に対して土足で踏み込まない意識を持っています。「あなたはそういう世界観が好きなんですね」ってきちんと敬意を持って接すると、美しく整えられた自室を見せてくれます。

 

蟹座は「あ、私は大丈夫なんで。後回しでも良いですよ」と言いながらも、それを言葉通りに受け取って放っておくと「あなたってそういう人だったんですね」ってぼそっとクリティカルに刺さる言葉の一撃を加えてきます。「忙しいっていうけどさ、みんなも忙しいわけだし、5分あったら何かを言うことぐらいできるじゃない」と仲良くなると軍隊式の蟹座の皆さんに会うことができます。魚座同様に、蟹座はちょっとだけ放っておいても自分が愛するものをベロベロなめまわしたりしているので自立した人たちでもあります。「好きなものにはきちんと向き合いたい」という気持ちが強いので、いい加減に喜ばせようとすると叩き斬られます。

 

乙女座は「私の番のときは休みながらでいいですよ」とお菓子とかを出してくれる印象です。でも、乙女座ほど冷静にちゃんと仕事を評価してくれる星座もいないのでもちろんちゃんとやります。乙女座は、自分がやってきた苦労なり気遣いを、すべての人にわかってもらおうなんて思っていません。ただ悲しいときや疲れてしまった時もあります。だから、はじめは「いいよいいよ私なんて」って言ってくれるけど、ちょっと顔を合わせた時に「これ、喜んでくれると思って」といってちょっとしたプレゼントを渡してあげるとすごく喜んでくれます。

 

天秤座はちゃんと自分のシステムを持っていて「え、アドバイスなんていらないよ。自分は自分でけっこう大丈夫だから」と言うのですが、ちゃんと愛情を込めて「今の天秤座はこうですよ」と伝えるとちゃんと熱心に聞いてくれます。天秤座は完璧に見える人たちが多いのですが、たまにひっくり返って起き上がれなくなっている亀みたいになっているときがあってかわいいのです。

 

蠍座は絶対にこっちにアピールしてこないです。「自分の力で試してみたいから」と言って、こちらに頼るようなことはしてきません。人間関係において「平等に気にかけてあげなきゃいけない。でも、気持ちがあったらちゃんとやろうな」という厳しい親方みたいな口調で言うこともあります。でも、ちゃんと向き合ったときにどんなことを言っても受け止めてくれる大変に愛情深い人です。蟹座同様、言葉通りに放っておくと「そういう人だったんですね」と刃物を抜いてきます。

 

射手座は爆走してます。「あなたの分析だとそうなんですか。ま、当たっているところと当たっていないところがあるよね。でも面白かった。ありがとう」とクールなのです。射手座を見てて面白いのが、「勝手に私が命懸けで取り組むプロジェクト」をやっているので、「こう動くとね、こういうことが起きるんだ! 」っていう他の人が持っていないサンプルを持ってきてくれます。

 

山羊座はドМです。そして、占いを含めてそれほど「他人からの評価」について気にしないところがあります。自分が他人からどんなことを言われても「多分、私のやり方ってあんまり変わらないんだろうなぁ」という、自分自身に対して「痛いところもあるけど、大切な親友のひとり」として付き合っていく感覚があるのです。山羊座に関しては自分のシステムを崩されることがとにかく嫌いな人たちなので、話しかける時は気をつかいます。気まぐれで「あなたはこうした方がいいよ」と言っても「いやです」と即答されるからです。

 

水瓶座はいつも舞台を見せてくれる人たちです。「今ね、現実と夢のはざまにあって歌を歌っていたんだ」というファンタジー型の水瓶座と、「いや、夢とかは今日を生き抜いた時に初めてみられるもんだから」という軍隊式の水瓶座がいます。でも、水瓶座は不思議な話が大好きなので「今のあなたはこうだよ」と言ってあげるとお花を摘んでいる手を止めて聞いてくれます。

 

魚座は何かいつも自分が好きなものをベロベロ顔面ごとなめまわしています。魚座は「みんなことが大好きだけど、私は私で勝手にやらせてもらう」というロックな部分が強いです。そして「面白ければとにかくOK」という、クリエイティブに対してかなり寛容な人たちなので、何を話してもOKなのです。でも、熱心にこちらが今週の占いを伝えていても全然他のことを考えて聞いていない時があるので、そういうところが魚座の好きなところです。