あなたは人生において運命的な場面、そして運命的な人に出会った時に、必ず「自分のなかに、違う自分が降りてくる」というような感覚を覚えます。そして「今まで自分でも知らなかった私」が勝手に動き出したり、しゃべり出したりするのです。そしてその場所から「あなたがこれまで準備してきたこと、やってきたこと」が動き出すのです。

あなたは自分の人生が大きく動く時にそういう「新しい物語が始まって、私の知らなかった私が動き出す」という不思議な出来事を経験します。だから、あなたは「ただ生きている人」ではないのです。そうではなく、あなたの人生って「自分が心の底から感動する場面をその目で見て、その場に参加して、その場所で強く生きていく。その瞬間を迎えるために生きている」というところがあるのです。激しい言い方をするのですが、そのためなら「昨日までの自分なんていなくなっても構わない」というような強い覚悟もあります。

 
(しいたけ占い2017年上半期占い、蠍座より)
 
これって本当に今読んでみてもかなりすごい説明なのですが、でも、蠍座の人ってこういうところありますよね。
 
だって、蠍座って
 
「人生の大事な選択って、すべて“予感”で選んでいる」
 
というところがあるから。本当にこの人たちって「予感」が起こるまではみんなに紛れて表面的には大人しくというところもあるし、忠実に周りの人たちの役に立って「裏方に徹している」というところもあります。
 
でも、ある「予感」に出会った時に蠍座は人格が変わります。周りが驚いてあっけにとられている間に、ものすごく自分がやりたいことを徹底的にやりきっちゃう。
 
この蠍座の「無関係ではいられない!」というものを見つけた時に、まるでハンターのように執拗に獲物を追い求めていく習性ってなんなのでしょうか。狩りやハンティングの本能ってやっぱりすごく強い。

だから蠍座の方で、言い方が変だけど「ちょっと不穏な空気が出てる」って重要だと思うのです。良い意味で「何をしでかすかわからない」というか、平和な日常に100%は染まってない感覚。
 
蠍座は時々「あ、まだ私の腕は衰えてなかったな」というハンティングをしたりします。そのハンティングって他の人からみたら「あら?この人って私(or僕)のこと好きなのかな?」っていう感じで見えたりすることもあります。でもそれは「いつ本命に出会っても良いように、腕がなまらないための訓練」だったりもします。
 
蠍座がきちんとした「本命」に出会うためには、やはり内面的に孤独になりすぎない必要があります。蠍座にとって孤独になりすぎないというのは
 
「多分、私の想いの深さってわかってもらえないだろうな」
 
と考えてしまったり、誰かに出会う前から
 
「自分はたぶん重いから引かれちゃうかもしれないよな」
 
って思ってしまうことなのです。
 
でも蠍座って
 
「大きな行動の前に、必ず少し悲観的な気分に浸ろうとする」
 
といういことをやります。そうじゃないと思いきって動けないからです。(牡牛座も大きな行動の前に悲観的な気分になったりして自分を追い込みます)
 
「誰もわかってくれない。多分誰も助けてくれない。よし、私がやるしかない!」
 
って自分を追いこんで一気にエンジンをかけるのです。
 
「激しさを、激しいままに」
 
誰かと出会う前にも、情熱的であること。
 
それが蠍座にとっていつも大切な感覚になります。