風邪をひいてしまい間があいてしまいました。体調が徐々に戻り始めたのでこの魚座の原稿も仕上げてしまいます。
2016年を振り返った時に魚座に何があったか?というキーワードに関しては
「移動」
だったんじゃないかって思うのです。ちょっとこの「移動」というキーワードを説明したいのでこういう話を聴いて下さい。
自分自身という話でも良いですし、自分の周りの人間関係というものを見渡してみても、そういう体験がある人って多分いらっしゃると思うのですが、人が転機を迎えた時って必ず一人の時間が多くなるのです。なんかほら、いつもはニコニコしながら飲み会に参加していた人が「あ、私は今日いいや。ごめんね」って言って帰る。もちろん例外としていつもニコニコしながら飲み会に参加しながら転機を迎える人もそれはいますよ(笑)
人って、「あ、この先に迎える展開についてはちょっと真剣に、自分なりにやってみたいな」って思う時って、どうしても一人の時間を大切にしたくなるし、みんなと合わせている時間を減らしたくなるような時間ってあります。
魚座に去年あった時間ってこういう時間だったんじゃないかと思うのです。
あなたの周りにいる人も、あなた自身も「何か知らないけど新しい場所にいかなければいけないような気がする」とか「今までの自分が知っていた時間から、知らない時間の方に行ってみたい」とか。
なぜか知らないけど、いつも一緒にいた人たちがそれぞれの人生の「次」に向かって自分なりに足を進ませようとしている。そしたら私も進まなければという感覚が去年の魚座には強くなるのです。
魚座という人たちについても少しここで説明をしたいのですが、ちょっと世代によってはわからない方もいるかも知れないのですがアーティストのcharaさんが歌う「やさしい気持ち」ってものすごく魚座的だと思うのです(wikipediaによるとcharaさんは1月13日に生まれだから山羊座なのですが)。
「やさしい気持ち」ってさびの部分が
手をつなごう 手を ずっとこうしていたいの
手をつなごう 手を ずっとこうしていたいの
なんですね。これほどストレートに女心というものの色々を詰め込んだ歌詞ってあったか?ってぐらいにすごいインパクトだと思うのです。
「手をつなごう」
って小学生が言っても良いし、中学生が言っても良いし、ちょっと倦怠期を迎えて喧嘩ばかりになってしまった恋人同士が仲直りして「手をつなごう」と言っても良いし、かわいいお年寄りが言っても良い。
「手をつなごう」
ってすごく控えめな表現でありながら、お互いに信頼感がないと「手をつなぎたい」って決してならない。そして、「手をつなぐ」って「明日絶対手をつなぐぞ!」っていうような暑苦しいものじゃなくて、フと出てくるものじゃないですか。「今手つなぎたいな」って。「フ」とした気持ちなのに、自分の中ではそれは「絶対的な気持ち」なのです。計算とか準備によって出た気持ちじゃなくて「もう一歩つながりたい」ってすごく力強い気持ちとして出てくる。
長くなってしまったのですが(笑)魚座の感覚って本当こうなのです。
「あ、今手つなぎたいな」
って。このかわいい表現のなかに「あなたと繋がりたい」というすごく根源的な欲求とか渇きも持っている人たち。
魚座にとって興味を持った人とか、興味を持ったものに対して「ただ知る」という段階でおさまらないことがほとんどなのです。
「自分が興味を持ったものとすごく深いところまで繋がりたい」
という根本的な気持ちを持っています。だから、怒られるかも知れないのですが、魚座の人っていつも比較的ニコニコした表情の人が多いのだけど、発言をよく聴くとけっこうディープなことを言っているんです。
「態度とか言葉は控えめなんだけど、要求することはかなりディープ」
です。そのディープかどうかってもう本当に魚座が興味を持つかどうかによって全然違います。魚座は興味を持たないものの話は全部ボーッとして聴いていません。なんていうか、「私と響き合うもの」というちょっと音楽的なセンスなんです。私と響き合う音を常に探している。その「音」って世間的な基準によって決められるものではなくて、グロテスクな世界からも、はたまたものすごく綺麗で清純な世界からも勝手に探し出してきて共鳴しているのです。
魚座と射手座の芸術性ってものすごく書きたいんですよ。それはまた今度書きます。
魚座に関して言えば、やっぱり「移動」だった気がします。
「今まで共鳴し合っていた音が自分の手元から離れて、また2016年から2017年にかけて、自分が共鳴する音を再び探し出そうとしている」
というのが今の流れなのです。もちろん、言葉にすると簡単なんだけど、「今まで当たり前のように自分と共にあった色々な音、会話、温もり、毎日」というものからの別離という意味もあったと思うので、少し寂しい気持ちがある人もいらっしゃると思います。
魚座に対するアドバイスはいつも同じなのですが
「音と共にあって下さい」
なのです。自分の原点となる音、今の私が聴いてテンションが高くなっていく音。
音を聴くことで、音と共にあることで、「あ、この人ってこういう音を鳴らす人なんだ」という感覚とか、波が合う人と2017年は再び巡り合うことがあります。
「表現は控えめだけど、要求することはかなりディープ」
という部分を、2017年も忘れないで。かわいい部分がありつつ、いく時は「ガッ」と手をつなぐように強引にいってしまうというのがあなたにしかない魅力です。
自分を少し見失ってしまっている人は「ただ目の前にあるものを愛し続ける。好きなものを愛し続ける」という自分の姿勢を忘れないで下さい。それでは。