出産した病院は母子同室だったため

産後すぐ娘はとなりに寝かされた。

 

「かわいい…」

 

自然と愛おしい気持ちがこみ上げてきた。

 

数分後

 

娘が泣き出した。

心の準備ができていないままの出産で

なにをしたらいいのか分からない

 

「どうしたらいいんだろう」

 

分からない。

泣き止まない。

 

オムツの変え方も母親学級で練習したはずだけど実際にすると思うと

手際よくできない。

 

娘は泣いている。

どうしよう…

 

ナースコールをしてみる

 

助産師「おっぱいはあげた?」

私「まだです…」

 

助産師「ちょっとあげてみて」

 

はじめてだから上手にあげられない。

娘は反り返って泣いている。

助産師さんの助けでなんとかあげることができた。

 

 

そしてやっと娘が寝てくれ、

私も眠りについた束の間、

 

「おぎゃーおぎゃー」

また娘が泣いている。

 

今度はなんだろう…

 

オムツも変えたし

またお腹がすいたのかな?

 

さっき助産師さんが教えてくれたように

もう一度やってみよう。

 

やっぱり一人だと上手にあげられない。

 

 

私が出産した病院は

母乳を推奨していて余程の事情がない限り母乳で育てましょうとのことだった。

 

私も1人目の出産でそこに疑う余地もなかった。

 

娘は2100グラムと低体重で生まれており、しっかり飲ませないとどんどん体重が減り

娘だけ入院が長引く可能性があるとのことだった。

 

そこにも凄くプレッシャーがあった。

 

 

その病院には母乳室という

そこで母乳をあげたり、助産師さんから母乳の吸わせ方の指導があったり

ミルクが必要な人はミルクをもらってあげる部屋があった。

 

毎回授乳のときはその部屋にいって授乳をするのだが

うかつにミルクをお願いできない雰囲気で

まずは母乳を練習しようという圧が常にあった。

 

助産師「一回自分であげてみて」

やっぱり娘は泣いて反り返って上手にあげられない。

 

助産師「あぁ~もうなんでそうなるかな?生まれる前にちゃんと練習しなかったの?」

 

私「すみません…」

練習なんて考えたこともなかった。

おっぱいあげるのがこんなに大変だなんて想像もしなかった。

 

 

母乳室を見渡すと

当たり前に上手に母乳をあげている人や

堂々とミルクをもらっている人がいる。

 

そわそわびくびくしているのは私だけ…

周りと比べ上手くできない自分に落ち込む。

助産師さんも怖い。

 

なんで皆そんなに平気そうなの?

要領の悪い私が悪いんだ。

 

まともに眠ることができずはやくも疲れた。

 

病室に戻り

眠っている娘の顔をみる。

 

 

2100gの低体重で生まれているからか

他の子に比べてなんだか赤黒い。

 

想像していた赤ちゃんは

白くて、ムチムチしていて、目がくりくりで

 

でも実際に生まれてきた娘は

フニャフニャで宇宙人みたいで

夫も私も二重なのに一重だし…可愛くない…

 

泣くとさらに顔が真っ赤になって

本当にこの子は健康なの?いろいろと不安になる。

 

私この子が死んでしまったら悲しいと思うのかな?

 

むしろ周りから心配されて優しくされてこの辛さから解放されるかもしれない。

 

そんな最低なことを思ってしまった。