■ 「ボクシング」
では、
★ 「マシーン(機械)」を使った「トレーニング」は厳禁
と言われることがあります。
果たしてそうなんでしょうか??
この問題に対して
● 「正解」
はないと思います。
しかし、
僕個人の意見を言わせてもらえば、
★ 「必要に応じてやるべき」
だと思うんですね。
そもそも、
なぜ「マシーン筋トレ」が「厳禁」なんでしょう??
まずは、ここを解決しなければなりません。
一言で言ってしまえば、
● 「スピード」が落ちるから
なんですね。
「体重(ウェイト)」が増えれば
「フットワーク」が鈍くなることがありますし、
「腕の筋肉」がつきすぎると
「ハンドスピード」が遅くなります。
当然、
重くなったことによって、
「パンチの重さ」は増しますが、
当たらなければ意味がないですよね。
しかも、
「マシーン」を使った「筋トレ」の場合、
「ボクシング」にあまり必要のない「筋力」まで
つけてしまうことがあるわけです。
そうすると、
「減量」にまで「影響」をきたしてしまいますから、
「ボクサー」にとっては「致命的」とも言えるわけですよ。
このような理由から、
■ 「マシーン」での「筋トレ」は「厳禁」
と言われるようになったんですね。
あっ、それと
もう一つ理由がありました。
★ 「戦後日本」の「精神論」なるもの
も「マシーン筋トレ」を嫌う理由の1つになっているんです。
どういうことかというと、
▲ 苦しむ時間が長いトレーニングほど評価する傾向
▲ 「欧米諸国」の「スポーツ科学」への嫌悪感
という「バックグラウンド」があったから、
なんですね。
こういった「感情論」まで介入してくると、
「ボクシング」のみならず、
「スポーツ」での発展は困難になってきますよ。
さすがに、近年では、
こういった「精神論的」問題は、
「解消」に向かってきていますが…。
それはさておき、
■ 「ボクシング」での「正しい」筋トレ方法
とは何でしょうか??
もちろん、
普段「マスト」な
・柔軟
・ロープ
・シャドー 4R
・サンドバッグ 4R
・ミット打ち 2R
・マス(スパー) 2R
・パンチングボール 2R
・シャドー 3R
・腕立て
・腹筋
・背筋
・柔軟
という流れ「以外」にやることです。
「ボクシング」というからには、
★ 殴る
★ 殴られる
★ よける
★ 動き続ける
というこれらの「動作」を支える
「筋力」が必要になるわけです。
つまり、
上の4つの★を強化する
「筋トレ」を行えばいいわけです。
■ 殴る
これについては、
多くの「練習生」「プロの選手」「トレーナー」までもが
「勘違い」していることがあるんです。
「殴る」ときに必要な筋力は何でしょう??
★ 「背筋」
ではありません。
★ 「胸筋」
なんですよ。
「ウソ」だと思う方は、
片手で「腕立て」しながら
「胸筋」の動きを探ってみてください。
「押し出すとき」に
「胸筋」が「硬くなる」のがわかるはずです。
★ 「押し出す」=「殴る」
なので、
★ 「パンチ力」を上げるためには「胸筋」を鍛える
のが「正解」なんですね。
そのための推奨トレーニングは、
★ 「ダンベル」
を使ったものになります。
「ダンベル」を両手に持ち、
水平な台の上に「仰向け」になります。
その際、
両手は「天井に向かって突き上げ」、
腕(胸)を「両背筋がくっつくぐらい」開きます。
この繰り返しです。
「ダンベル」の重さは、
自分が持てる「MAX」の「80%」の重さ、
トレーニングの回数は、
「10回×3セット」が基本になります。
「インターバル(休憩)」は「30秒」です。
他にも、
「チューブ」を鉄柱などに巻きつけ、
「打ちだす」というトレーニングもあります。
これまでは、
「パンチ」の「打ちだし」や「威力」アップの話でした。
これに加え、
★ 「背筋力」
もつければ、なお「パンチ力」があがると思います。
「当たり前だろ!」
という方もいると思いますが、
「スポーツ科学」や「トレーニングコーチ」などを
されている方からすると、
★ 「パンチ力」に「背筋力」は「無関係」
という方もいるんですよ。
もちろん、
★ 「背筋力200キロ」の人と「背筋力100キロ」
の人たちの間では差が出るでしょうが、
「数字ほどの差がない」もしくは
「体幹としての筋力差」で「パワー」に差が出るだけで
★ 「背筋力」そのものから生まれる差はない
という見解もあるんですね。
「じゃぁ、何で背筋なんかきたえるんだ!?」
ってことになるんですが、
★ 「パンチ」の「引き戻し」
のためなんですね。
「背筋力」を測定するときを思い出してほしいんですが、
あれって、「バー」を引っ張りますよね。
ということは、
★ 「背筋力」は「引っ張る力」
ということなんです。
さらに、
「背筋」に「効果的」な「トレーニング」とはいえ、
「背筋」だけを鍛えるわけではなく、
同時に他の「部位」も強化するんですね。
なので、
「パンチ力アップ」に「効果」がある
と言ったわけです。
これを踏まえたうえで、
★ 「背筋力」強化のためには「懸垂(けんすい)」
が「効果的」です。
コツは
★ なるべく両腕を開いて
★ しっかりゆっくりと
★ もう上がらなくなっても
★ 力尽きるまでやる
ということです。
他には、
「スポーツジム」などには「効果的な」
「マシーン」がありますが、
なるべく「ダンベル」以外は使わない
「家庭」や「公園」などでできる
「トレーニング」を紹介したいので「割愛」させてもらいます。
■ 殴られる
「ボクシング」では、
よほどの「力の差」がない限り、
ほぼ「100%」殴られます。
その際に重要なのは、
★ 「根性」
ではありませんよ!!
もちろん、
「根性」や「気合」は
「勝敗」をわける「最後の砦」ですが、
「根性」があっても「ダメージ」そのものは減らせません。
そこで、
★ 「首」の強化
が必要なんですね。
「ボクシングジム」に来ている
「練習生」「プロの選手」でさえ、
「首」の「トレーニング」をしている人は
あまり見かけません。
自宅でやっているんでしょうかね。
やり方は、
至極簡単で、
★ 「ダンベル」にタオルを巻きつけ噛んで引き上げる
だけです。
この際、
注意しなければならないのは、
★ 「ダンベル」の重さ
★ 「額」を上下に動かすイメージ
です。
初めは「ダンベル」の重さは5キロ程度、
「首から上」以外の部位が動いていないか、
注意しながら「トレーニング」することが重要です。
さもないと、
「怪我」の原因にもなりますし、
「効果」も期待できません。
他の「首」の「トレーニング」方法としては、
「シットアップベンチ」での腹筋・背筋後に、
★ 「首だけ」動かして「上下左右」に振りまくる
★ 「首」を軽く仲間に押さえつけてもらう
という方法もあります。
■ よける
「ボクシング」では、
「フットワーク」「ダッキング」「ウィービング」「スウェイ」
などを使って「よける」ことも重要です。
これらを支えるのは、
★ 身体のバネ
★ 足腰
です。
僕の場合は、
「身体のバネ」に関しては、
★ 「思い切りジャンプ」
することで強化していました。
カエルのように
「全身」を大きく広げて100回やっていました。
「効果」のほどはわかりませんが…。
「足腰」は、
★ 「ランジ」
がお薦めです。
具体的にどうするかというと、
足を「肩幅より少し広く」開いて、
「半歩」ほど前に踏み出します。
そして、
「後ろ足」の「もも」を
沈めるようにして「地面すれすれ」まで
ゆっくりと「ヒザ」をさげていきます。
これを、
「20回×2セット」もやれば、
かなり「足にくる」はずです。
さらに、
「ランジ」の際に、
「ダンベル」や「バーベル」を組み合わせれば、
より「足腰」の強化をすることが可能でしょう。
「ランジ」はどちらかというと
「筋力」のうち「持続力」を強化する目的です。
これにより、
「足腰の安定感」のみならず、
「身体のバネ」「柔軟性」にも影響を与えますので、
「防御(ディフェンス)」の強化
・ダッキング
・ウィービング
・スウェイ
などに一役買ってくれます。
他には、
★ 「スタンディングカーフ」
という「トレーニング」があります。
これは、
「ふくらはぎ」を強化することで、
「瞬発力」を高めます。
肩に垂直に負荷をかけることで
「ふくらはぎ」を強化する「トレーニング」です。
イメージしにくいとは思いますが、
「階段」で「つま先立ち」している状態に
「負荷」をかけるような「トレーニング」です。
「ダンベル」があれば、
「両肩」に「10キロずつ」乗せて、
「階段でつま先立ち」の「上下運動」を
繰り返せば、「ふくらはぎ」の強化ができます。
これにより、
「パンチの爆発力」や「フットワーク」の際の
「瞬発力」を高めることができるでしょう。
■ 動き続ける
「ボクシング」で
何より必要なものは、
★ 「スタミナ」
ですよね。
「スパー」なんかでは、2ラウンド目から
「よろよろ」になってる人もけっこう多いです。
で、その「スタミナ」強化のための
「トレーニング」ですが、
★ 「ロードワーク」
に決まってますよね。
ただ、コツがあって、
「黙々」と同じペースで走るんではなく、
★ 「全力疾走」
を組み込みながら、
★ 「10キロ程度走る」
というのが理想的だと思います。
「ボクシング」は
★ 「有酸素運動」
★ 「無酸素運動」
の「融合体」ですから、
「競技」に応じた「トレーニング」を
せざるをえませんよね。
「ロードワーク」は別として、
これだけの「トレーニング」を
★ 「2.3日」に1回やる
ことで「ボクサー」として理想的な「筋力」を
身につけることができますし、
「一般の方」なら、
普通に「細マッチョ」になれてしまいます。
かなり「ハード」に感じるかもしれませんが、
「始め」だけです。
「1か月」もすれば、
「クセ」になっちゃうかもしれませんよ(笑)
【今日の体重】
■ 66.2キロ
それではまた!
【風林火山☆シュウ】