仕事が少しずつ軌道に乗り、子供も生まれて、次に考えるようになったのが、

「家を建てたい」

ということでした。

ただ、実際に家を建てることを考えると、

自分には二つ気になることがありました。

一つは、

自営業でも住宅ローンを組めるのか。

もう一つは、

潰瘍性大腸炎があっても住宅ローンや団信は大丈夫なのか。

ということでした。

※ここからは、私が当時調べたことや、金融機関の方に聞いたことをもとに書いています。住宅ローンや団信の審査基準は、金融機関や商品によって違います。

まず、自営業の住宅ローンについて調べました。

ネットなどを見ると、自営業の場合は数年分の確定申告書を提出して、その間の所得や事業の安定性などを見られることが多いようでした。

その時の自分の所得を考えると、まだ安心して住宅ローンを申し込める状態ではないと思いました。

でも、これは自分で頑張るしかありません。そこで、これまでの売上や所得を見ながら、

「来年これくらい売上を上げて、これくらいの所得を残せれば、このくらいの住宅ローンを狙えるんじゃないか」

と、自分なりに計算するようになりました。

家を建てるためにも、まずは司法書士事務所の経営を安定させる。

これが一つ目の目標になりました。

そして、もう一つ気になっていたのが潰瘍性大腸炎です。

「潰瘍性大腸炎があることで、住宅ローンの審査に影響するんだろうか」

ネットで調べても、当時の自分にはよく分かりませんでした。

この頃には仕事で金融機関の職員さんと話をする機会もあったので、

直接聞いてみることにしました。

そこで聞いた話では、

潰瘍性大腸炎だからという理由だけで、住宅ローンの融資審査そのものが難しくなるとは限らない。

ただし、別に考えないといけないのが、

団体信用生命保険、いわゆる団信

ということでした。

団信には健康状態についての告知があります。

潰瘍性大腸炎についても、治療状況などによっては告知の対象になります。

つまり、私がこの時に理解したのは、

住宅ローンの融資審査と、団信に加入できるかどうかは別の問題

ということでした。

これは自分にとって結構重要なことでした。せっかく仕事を頑張って、数年後に住宅ローンを組めるだけの所得になったとしても、その時になって、

「団信に入れません」

となると不安です。

妻ともそのことについて話をしました。

もし団信が難しいのであれば、団信の代わりになるような生命保険に入っておく方法も考えておいた方がいいんじゃないか。

そんな話になりました。ただ、当然ですが生命保険にも健康状態についての告知があります。

私は少し前まで潰瘍性大腸炎が再燃していて、ステラーラに変えて、ようやく寛解したばかりでした。すぐに希望する保険に入れるとは思っていませんでした。

なので、これについては焦らず、寛解している期間が続いて、保険会社に引き受けてもらえる可能性が出てきた時に考えよう。

そう思いました。

こうして、家を建てるために、自分の中で二つの目標ができました。

一つ目は、

住宅ローンを組めるくらい、司法書士事務所の経営を安定させること。

二つ目は、

できれば団信に加入できる状態を目指し、難しい場合には代わりになる保険も検討できるように、寛解を維持していくこと。

住宅ローンのために仕事を頑張る。

団信のことも考えて体調を維持する。

普通に家を建てようと考えている人とは、

少し違う悩みだったのかもしれません。

でも、潰瘍性大腸炎だから家を建てることを諦めるのではなく、今できることを一つずつやって、家を建てられる状態に近づいていこう。

この頃は、そんなふうに考えていました。