母が私たち夫婦の近くに越す事の
意思を確認し、心変わりしないうちに
物件を探さなければと動き出したのが
4月に入ってすぐ。

いま思えば、3月に母からの引っ越し連絡は
本当は母親からのsosだったのかなと。
それに気付かなければ、また。
何処か彷徨わせてしまうところだった。

物件は家賃を考えなければ山ほどある。
しかし、無職になる上、年金も無い。
限られた範囲で探さなければならない。
出来るだけ安く、しかも自分ちから
歩いて行き来出来る距離。

何日も何日も、寝る時間を割いて
ネットで探しまくる日々が続く。
そして2件ほど見つけた。
さっそく休みを取って、片道240㎞
3時間半かけて迎えに行く。

不動産屋にも内見の予約をした。
すぐ決まるものと思ってた。
ここからだった。
そんなに簡単には行かないのだなと。

とにかく家主側が高齢の1人暮しを嫌う。
娘がすぐ近くに住んでいると言っても
同居する者がいないとダメ。
もしくは、代理契約だ。
娘が借りて、住むのは親。
家主側の主張もわかるんだけどね....。

それが出来ないコチラ側の事情がある為
探しても探しても家主側と折り合いが
合わないところばかり。
母親もずっとこちらに滞在することも
出来ず一度戻ることになった。
また送って行った。

お金のある高齢者は介護付き老人ホームに
入る事が出来るが、生活困窮している1人暮しの
高齢者は部屋を借りることも出来ない。
振り出しに戻った。