東京の家を引き払い、NYに戻ってから、さらに来月引っ越すための部屋を探しつつ
新作アルバムの、アメリカでのプロモーションに備えつつ
小学校で日本語とアニメソングを教える特別クラスの準備を始めています。
(書いてみるとなかなかカオスですね。)
が、今日は別のトピックを。
今たくさん取り上げられているであろうこちらのあまりに悲しすぎるニュース。
私もパートナーとして参加している
日本エンターテイナーライツ協会(ERA)の、弁護士先生方がこちらの事件の原告代理人を担当されています。
記事でも書かれている通り、ご遺族は高校の費用を事務所から借りねばならないほどの状況だったことで
現在裁判準備のために、すでに100万円もの費用を自費持ち出しで先生方が負担をしながらの支援を続けておられる厳しい状況を乗り越えるべく
本裁判のために、クラウドファンディングが立ち上げられたそうです。
◼︎リーガルファンディング: アイドルを夢見るたくさんの子供たちとその家族に、悲しく苦しい思いをしてもらいたくない。
この志に共感していただけた皆様から、ほんのすこしずつでもよいので、ぜひご支援よろしくお願いいたします!
◼︎さらに深まる地下アイドル業界の闇
2016年に、佐藤和先生とコラボした芸能界の闇をぶった切る「最強サバイバル」シリーズの頃から色々警鐘鳴らしてるのですが
近年、業界の広がりに比例するように、ますます地下アイドルの労働環境というのがひどくなり、水面下でこういった悲劇がたくさん起きているようです。
事件の性格上、表に出にくいので、ニュースに上がってくるよりもはるかに多くの事例が水面下で起こっているでしょう。
◼︎私が経験した、ブラック事務所の恐怖
※ちょっと重い話で恐縮です。
もう完全に乗り越えたのでご安心くださいね。
私自身、かつて若い頃に所属していた事務所にパワハラを受け続け
栄養失調や精神分裂などを起こし
最終的に拉致監禁されて命からがらやめた、という過去があり、渦中にいると助けを求められないのを経験しました。
馬車馬のように働かされましたが、給料は0円でした。
アルバイトをがんばるしかないのですが
何かプロデューサーさんとのミーティングがある、事務所での予定が入った、となると絶対にバイトを休ませられます。
「これ以上バイトを休めないので。」
とおそるおそる言うと、
「そんな根性だからお前は売れないんだよ!」「来なかったら殺す」
など脅され、「おかしい」とわかっていても、怖くて従うしかなかったのです。
「参加しなかったら殺す」と強制マラソンをさせられ、「歩いたら殺す!」と脅されて、両膝を故障してしまったこともありました。
今でも少し後遺症が残っています。
お金のでない過労な活動の中、バイトにも満足に行かせてもらえないので、栄養失調でついに30キロ代にまでやせ細り、歩くことも困難になってしまってやっと、事務所をやめよう、と思えました。
そして、その意思を伝えた日の夜
井の頭公園で拉致監禁されました。
携帯電話を取り上げられ
すべての連絡を断絶されました。
栄養失調と、だいぶ心も病んでいたので、体が限界でその時の記憶はほとんどなくて、実際何日くらい監禁されていたのか覚えていないのですが、体感としては1週間か10日くらいだったように思います。
あまりにボロボロだったからか?
ふと名古屋の母宅に療養に帰ることを許され
それがきっかけで、母に保護され、母が毎日一生懸命洗脳をといてくれました。
療養明け後、母のナイス助言のおかげで
すんなりと辞めることができて、現在に至ります。
(母に感謝🙏)
今の私からそんな過去全く想像もつかないであろうくらい、今も夢いっぱいにアメリカでがんばってる私だけど、あの時代何回かマジで死にかけてて、運良く無事だったけど、死んでもおかしくなかった。
そんなことがあったから
「最強サバイバル」トピックで伝えているような知恵をつけたし、同じような状況で苦しんでいる子達が少しでも救われてほしくて、こういう発信もする。
(タグ「最強サバイバル」で記事いろいろみれます。)
◼︎なぜ手遅れになる前に周りが気づかなかったのか?
ニュースみてると、なんで周りが気づいてあげられなかったの?って思う人が多いと思う。
が、そのカラクリはこうだ。
こういうケースはまず、だいたい周りと断絶させられているのと、
職業柄?
「ファンの人に苦しそうなところは見せたくない!」
って思うから
だから、
周りにバレないようにふるまっちゃうのね。
友達に大丈夫?って聞かれても大丈夫って言っちゃうし、ましてや
こんなやばい目に遭ってること
親に心配かけさせたくないから
極限超えるまで一人で抱え込んでしまうのだ。
私は、運良く逃げられてよかった。
でも、その当時は「逃げられない」と感じてしまったし、事態を知った母や友人たちから
「それはもう警察に届けた方がいいんじゃないの?」
と言われたけど
私が頑なに「それはやめて!」って拒否した。
なんでか明確に覚えてないけど
仕返しが怖い、とか
「私も悪いんだ」って洗脳的に思い込んでて罪悪感のようなものも感じていたように思う。
本人が頑なに嫌だっていうから
周りも助けたくてもしょうがなく動かないよね。
トラウマがすっかり癒えて、
「あれ?あの時ふつうに警察に駆け込むべきだったんじゃ?」って思ったのは、なんと5年くらいは経ったあとだったんだよね。。
と、自分でも初めてこんな詳細に書いてみて
ああ、こういう事件の
「なんでこんな手遅れになる前に周りが気づかなかったの!?」
「なんでこんな明らかにおかしい環境から逃げようとしなかったの!?」
って思われるであろう点の
なぜは、この話からある程度解明できるのではなかろうか。
弁護士に相談すればよかったのに!!
という見解についても
お金にも困窮しまくっていると、
弁護士さんなんてとてもお金が払えない。。。
と思うから
選択肢に上がって来ない。
私の時は、当時困窮しすぎて保険に入れていなかったので、暴力をうけて怪我もしてたんだけど、「お金が払えないから」病院に行かなかった。
今思えば、そんな理由で怪我して病院か警察に駆け込んでいたら、
ふつうに保護されてたよね
ってわかりますけど、まだ若くて追い詰められた女の子にそんな考えはよぎらなかった。
表に出てこない、というのはそういうわけがあったりするんじゃないかと思う。
◼︎これから私たちにできること
でも、今は当時よりもっとネットが普及した。
スマホがあり、SNSがあり
情報が広がりやすい。
こういう事件を防いだり、被害を表に浮上させるには
まず、こういう時にどうしたらいいのかとか
うむをいわせず、周りに助けを求めるべし!
とか
お金がなかろうと
弁護士や、専門機関、場合によっては警察などに駆け込んでいいんだよ!!!
とか
(ぜひ、日本エンターテイナーライツ協会に相談してください!)
周りも、あきらかにおかしかったら
本人がその時にそう望んでなくても、容赦なく手を差し伸べたり、プロに助けを求めるべし。
とか。
(判断が難しいのですが、手遅れになる前に、できることはした方がいいと思う。)
そういう情報が
広く知られるようになることも大切なのではないかと思います。
というわけで
たとえ微力でも、私のこの話が、今困ってる誰かとか、あるいはこれからこういう場面に遭遇するかもしれない誰かに
役に立ってくれたら幸いです。
夢のある世界だから
夢を食い物にする悪いやつも
うじゃうじゃいる世界なんです。
アメリカでは、18歳以上じゃないと
アイドル活動とかもできないので(リスナーも子供にそんなことを望まない。)
そういう事件は起きません。
日本では、若い女の子をめでる文化が
ちょっと行き過ぎているところも問題なのではないか?
いくら本人が好きでやりたがっていても
そういう危ないことが日常的に転がっている世界であることは、あらためて子供達にも親御さんたちにも、あるいはファンの方々にも認識していただだきたいです。
私は、当時かなり周りと隔絶されながらも
心配してよくご飯をおごってくれたバイト先の友達や、いっしょに住んでた親友のエリちゃんや、事務所をうまくやめられるよう助言してくれた母
のおかげさまで
干支が1周以上もした今無事に元気に生き延びて
今日も元気にコンクリートジャングルニューヨークでサバイブ活動してます。