今日は映画「累−かさね−」を観てきました。
原作コミック大ファンで、全巻集めてます。
なんで私がこの作品に惹かれてやまないかというと、個人的に、自分の生い立ちにかぶることが多すぎて
「あああああわかる！わかるよその気持ち！！」
と、魂が掻き立てられるんですよ。
容姿コンプレックスは、NYでアホみたいにたくさんの人に「You’re so cute!!!」ってなぜかすごい褒められるうちに、すっかり
「そうなのか私(日本受けじゃないけど西洋の基準で)cuteだもんね！🐥✨✨」
と思えるようになり、もはや誰かと比べるものでもないので、すっかりどっちでもよくなっちゃったんですけど
一回の人生で、累とニナ両方の気持ちを味わったような気分というか。
(ブサイクとか、いじめにあったりしてたけど、ステージに立って何か表現すると時が止まっちゃう、って現象が必ず起こって歌や演技に魅せられたし、自分じゃない他人になれるから女優になりたくて演劇に夢中になった。←って経緯が累と全一致。)
でもだからこそ、女の子の
容姿コンプレックスにまつわる真実も知れたと思ってます。
生まれつきがそうじゃなくても
かわいいは後天的にいくらでも作れる！
というか、ブサイクもかわいいも
今となっては、自分の意識次第だったんだなぁ。
たしかに周りにけなされてばっかだと
「そうなのか、私はかわいくないんだ」
って卑屈な思いが増長されて、また卑屈さがにじみ出てしまったりして
やっぱ女の子は、もれなく全員が
「かわいい！！」って育てられるべき！！
って声を大にして言いたいのだけど
自分がコンプレックスを克服していく近年の過程で、ポイントは
「自分が醜い、嫌い」
と思ってるところこそ
隠したり真逆にみせたかったりするのに
実は、そこを堂々とまんま
出してしまった方が
側から見ると
「なんて素敵なの！！」
って見えるのがもう、誰を見ててもそうなんだなぁと思う。
私は切れ長のつり目やしゅっとしたフェイスラインが嫌だったけど
自分が憧れるような丸顔でくりっとした目の子達が、「丸顔に見えないようにしたいんです」
って必死になってるのをよく見る。
「ありゃーみんなお互いないものねだりなんだなぁ」
なんてわかってきて少しずつ、自分の嫌いでかくしたかったところを、隠すメイクを
勇気出していっこずつやめていき、年々化粧が薄くなっていった。
きついつり目が嫌で一生懸命タレ目に見せようとアイラインを重く、まつエクとかがんばってたのに
今写真を見返すと、当時の方が「そのメイクのせいで余計にきつい印象」になっていて驚く。
2012年「結婚行進曲」のPV撮影時。31歳
からの、コンプレックス解消後。
アイシャドーすらなくなり、茶色のアイラインを上のみ、細く短く入れるだけ。
なのに、「きつさを隠そうとしてた」メイクよりも、むしろふわっとしてる（笑）
つまりそういうことなんだよなー。
自分が気にして、隠そう隠そう
違う個性に見せよう
と自分を否定するその気持ちが
嫌なところを増幅し、卑屈さを増幅してた。
それより
楽しくて明るくて全力の笑顔で
えへへへへ！！
って笑ってると
なんか周りがみんな
どんどん笑顔になっていく！！
自分が憧れてたようなアイドル顔じゃないけど
今は私、自分のこういう、子供みたいに無邪気なところが自分でも大好きです🐥💕💕💕
ブサイクって言われてた頃の私は
アスペルガー症候群のせいが大きかったんだけど
外界や他人に全く興味がなく
見えてもおらず
ただ自分の想像の世界に常に没頭して
愛想がなく、話したり、笑うこともなく
無表情😑
だったんですよ。
アルバムみても笑ってる顔少ない！！
んで、片耳聞こえない&集中力異常だから
周りに
「しほりちゃーん」
って声をかけられても、聞こえなくて気づかないの。
で、故意に無視してると思われて
「まあ、無愛想なかわいくない子ね」
ってなってたらしいと、大人になってから親からの情報と自分の記憶を擦り合わせて判明。
私無視するような性格じゃないしwww
もうしょうがないじゃんw
としか言いようがないけど
ブサイクと言われてたのは、純粋な見た目というよりは、表情がなく、感情表現もなく、愛想がゼロだったことに起因してたように思う。
でも
これが、コンプレックスの現象を
わかりやすく説明できて
多かれ少なかれ
すべてのコンプレックスは、こういう風に
実際にその人がダメだ、ということはなくて
たまたまの環境で周りの大人に言われて「自分ってそうなんだ」って思い込んじゃって、そんな自分を恥じたり嫌がったりして、自分じゃないものに憧れる。
んで、個性を隠そうとすると
余計にくっきり浮き出てしまって、コンプレックスは結果際立つ。
でも、隠すのをやめて
そのままバーーーン！！
って出した途端
むしろそこが、最大のチャームポイントに
変身する！！
NYに行ってよかったのは
日本での美的感覚とすべてが真逆で
日本だけの価値基準で、誰かと比べて
かわいいかわいくないとかってやってる狭さが
もう馬鹿らしくなってしまった。
世界中からいろんな容姿の人が集まってて
肌の色は真っ黒から真っ白まで色々あるし
ぽっちゃりさんもガリガリさんも、それぞれ体のラインがくっきり出るファッションを堂々と楽しんでいて
(それで私も、新作CDで
日本ではありえなかったこんな露出の高い服を堂々と着れました。)
はあああ、なるほど
本人が心から自信を持って、自分を好きだと
どんな容姿だとしても「魅力的」
ってみえるんだ！！！
って感動したの。
つまり
どんな見た目に生まれても
最終的に人の印象を決めるのは
自分の意識次第だということ。
そして、誰かと比べるのをやめて
ただ最高の自分をきわめていけば
誰かと比べられない自分らしさがどんどん開花していく。
大いなる矛盾。
掛け違えた自己イメージ
それを、本来の自分に戻してあげるだけで
世界一自分らしい自分になれるということ。
そういうことを
がっつりと、これまで学んでこれたことが
今思えば、すごく得したかもしれない。
生まれつき誰もがうっとりする美少女だったら
こういう学びは得られなかったと思う。
はああ、いろんな側面を楽しめる
面白い人生だなぁ。
最近楽しくてしょうがないのが
こういう、過去の辛かった経験ですら
すべてが何か学びのヒントがあったり、それを何かくるっとひっくり返すと
むしろ、最強の武器に豹変しちゃうから
うまく解決できてなくて
心にふたをし続けてたとか、
触れるたびモヤっとしてたトピックも
いろいろ掘り出しては、この影の、反対側の光パートはなんだ？？
って、お宝探しみたいな感じで
ワクワクザクザクしている。
長くなりましたが、映画版の「累」
かなりよくできててよいです！！
しほり
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