アメリカの音楽事情はおろか
2年前に初めて来た時には
「NYが地図上でどこでどんな形か」
すら知らないまま（笑）降り立った私ですが
そんな完全にゼロからの模索で
まず、この街がどんなか
その中で自分がどんな存在になれるのか
タイプ別、場所別の反応
すべてが実験と観察
みたいな日々を経て
今は、まだ
「もしかしたらこんな感じでやると戦えるのかな？」
みたいなくっきりとはしてないけど
おぼろげな、イメージを含んだ
何パターンかの可能性が頭に浮かんでいる。
そして、私がやりたいのは
やはりアメリカのマーケットの真ん中に挑むことだということが自分の中で定まってきた。
日本で培って来たことをフルに活かしながらも
こちらの土壌で面白がってもらえるように
カスタマイズしていくことが最大の課題です。
そして
先月に思い知って絶対に必要だとわかったこと
・ネイティブレベルの英語のマスター
そしてもうひとつ
・現地でのソーシャライズ
学校や職場があるわけではない
なにか通ったり、定期的に日々行くようなコミュニティがない私にとっては
めちゃくちゃ難関の壁として立ちはだかりました。
英語力と同時に、このこともあって
先月はめちゃくちゃ落ち込んだり
ちょっとのあいだとはいえ自信を失ってしまったりしたんだけど
もうめちゃくちゃ悔しくて絶対やるしかない！
と決めて、今までならいかなかったようないろんな場所や機会に飛び込むキャンペーンを開始。
そこから、ぐいぐい広がりを見せています。
NYはとにかく小さな街に
ぎゅっといろんな人が集まってる街なので
体が動けばその分出会いが広がる。
そのコツが少し見えたところで
今度は、こちらで音楽活動をどう展開していくのか？
という、実際の戦略と、開拓の時期です。
CDが売れる日本とちがって
もはやCDでは食べていけないので、日本では私にはフィットしなかったデジタル配信に、こっちでは切り替えなくてはいけない。
SNSはInsta中心。
Spotifyは100%マスト。
(路上やってて聞かれるのはほとんどその2つばっか。まだやってないっていうと「ありえない！絶対やるべきだよ！」って絶対言われる。)
なので、ここ最近はアメリカのディストリビューターに登録したり、問い合わせをしたり
それから、現地のブッキングエージェントを探しては問い合わせたり
そんなんで毎日何時間もぶっ続けでPCに向かって作業してもしても永久に終わらないみたいな
私が特に嫌いなハードワークが続いていますが
毎日こうやってカフェで長時間奮闘しているのも
今後のアメリカでの全活動に向けた
投資だと思っているので、とにかく今はしんどくてもできるまでやるしかない。
そりゃー、同じ時間をわかりやすいお金稼ぎとか、最高なのは曲を書くとか、クリエイティブな作業に没頭できたらどれだけいいかと思うけど
今はどうせ
まだ中途半端なインプットアウトプット具合で
ピンポイントでこれ！という方向が定まってもいないので、無駄撃ちするよりは
大変でも、基礎的な活動の土台を築き上げるのが
長期目線で見た時に最短かつ、最大の成果を見込めるという算段の上に
毎日がんばってます。
(合間に演技の勉強やら毎日の英語勉強を含め)
ほんと、大変すぎて心より体が折れそうななんだけど(心はだいじょうぶ)
こんな作業毎日奮闘してて
さっきふと思ったけど
あああ、長年日本で孤独に
自分のことは自分で やるしかない
という、一人何役やってるんだろう一体
的な
セルフプロデュース生活をしてきて
いや、なんで
私はこう人に頼るのが下手なのかとか
自分の魅力が足りないからヘルプを得られないのかなとか、ずっとじつはかなり悩んで来たんですけど
今アメリカにいきなり来て
自分で開拓するぞー！
ってなったときに
まあ
事情がなんにもわかんないなりに
じゃあ何をすればいいのか、どうコンタクト取ればいいのかとか
基礎的で事務的な、アーティスト業を運営するためのサバイブ力みたいなものが
恐ろしく身についてて、おじけづくことがない自分を発見しました。
むしろこの状況を
楽しんでるもんな。
アメリカでは専属所属の概念がなくて
アーティストが個別にマネジメントやブッキングエージェントを雇わないといけない、自助能力が問われる国なので
逆に、あれ？
日本で自分でやってきたことを
もっかい自分で別の国でやってるんだな
なんて思いました。
たぶん、あんまり同じ道を通ったことがある
自分と似たような境遇の人って
今までいないと思う。
自分が踏み出そうとしているところに
他の人の足跡がないのを感じる。
だからこその大変さが立ちはだかるが
(疑問があっても助言をお願いできる私の境遇を把握できる人が見当たらない。)
それより自分が最初に足跡をつけられることにワクワクしているようだ。
日本で長年セルフでたくましくがんばるしかなかったことが、今になってアメリカでこんな形で活きてくるだなんて
びっくりしちゃう。
でもやっぱりだよ
何でもしっかりがんばってこなしていけば力をつけられるし、マイナスにみえる状況も、のちに武器にできる。
アンラッキーに見えることも
将来のなにかのためのラッキーだっていう
なんか、私にとっては、願って願って願った先の未来に、今たどり着くのかもという気がして来たよ。
しほり
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