「美の基準」は時代によって大きく変わる。
平安美人のポイントが、「色白」「ぽっちゃり下膨れ」など、現代と大きく違ってたりしますが
現代でも、国が変わるだけで、美しさの基準が全く変わってくる。
私の容姿は、小さい頃から日本のトレンドに外れていて、強いコンプレックスを持ちながら育ってきました。
ぱっちりくりくりの大きなタレ目や
丸い童顔 にひそかに憧れたものですが
(ないものねだりですね。)
海外を本格的に視野に入れ始めた頃から
その「思い込み」がいかに狭い価値観の型にはめられたものだったのかを思い知ることになりました。
というのも、アメリカやヨーロッパ基準で見ると
私が日本でコンプレックスを持ってきたパーツや個性こそが美人のポイントだったりした!
ということが次々判明し、目から鱗がぼろぼろっと剥がれていったのです。
あんなに気にしてたのは
一体なんだったんだろう?
そして、日本人が憧れるイメージの「西洋顔」が、現地では逆に「コンプレックス」となっていたりすることもわかりました。
「顔が小さい」のが美しいとされるのは、なんと世界でも日本と韓国だけで、他の国では
「脳みそが小さくて頭悪そうってこと!?」
と怒られてしまう、というのが最近よく聞きますし
(日本では考えづらいですけど、そうなんですって。)
2年通った英会話スクールの先生たちと話しててわかった中には
・鼻が高すぎるのが嫌だ
・眉毛と目の間が狭すぎるのが嫌だ
などなど、日本人からしたら
「うらやましいーー!!!」悩みがいっぱい出てきました。
私自身特に自分で嫌いだった、「頬骨が高く出ている」ところなんかは、あちらでは、わざわざ頬骨が出ているように整形する人がたくさんいる、とのことで
そこまで聞いたら、今までの一体悩みはなんだったんだ?
というくらい、コンプレックスがぱっと解消してしまいました(@_@)
最近メザイク?やら整形やらすごく増えてる印象ですが
(メイクの技術も怖いくらい発達してますよね。)
みんな上記↑のような、現地西洋人の方々が「嫌だ」と言っている顔立ちにいっせいに憧れて顔を変えたりしているのを見て
なんか変な気持ちになます。
みんなそれぞれないものを追いかけあって
くるくるしてるんですね。
でも、別の国の「別の当たり前」を知るだけで
大嫌いだった自分の個性を好きになれる
ってこともあると思うの。
顔を整形するんじゃなくて
考え方を整形するってこと。
残念な事実として、私は日本では容姿があまり恵まれていないことで、「売りにくい」と言われたり、ジャケット写真を撮ってもらえず、絵にされちゃったりorz
そんなことが多かったもので
そりゃー、自分自身ががんばって自分を好きになろうとしても
「やっぱりどうせかわいくないですよね。」
と思うしかなかったのに
(そんなことない!と怒ってくれる人ありがとう)
NYに行ってみたら
普通に歩いてるだけで一日何回も
「Beautiful!」と声をかけられたりするし
なんとモデルのオファーが来たりもしています。
日本ではそんなこと全くなかったのに!!衝撃
女子からも「She's so cute!!」とよく言われるのも印象的な現象。
どうやら、NY基準だと普段メイクの私くらいで「カワイイ」のカテゴリのようで、いわゆる日本基準の「可愛い」は、「子供っぽい」というイメージになるようです。
日本でちょっとキツすぎる、くらいの強め個性的になると「Sexy」とか「Hot」みたいなかんじ。
(これくらい強くすると「Beautiful!!」って言われる。通常だと「Cute」カテゴリ)
海外では、自分の考えがしっかりあるのが
自立した美しい女性として評価が高いことにも所以するのでしょう。
Asian Beauty の観点では
アジア人は「平坦な顔」「しゅっとしたつり目」「きれいな黒髪」みたいなイメージを基準にきれいを測ったりするわけです。
でもこの基準って、
「ないものねだり」の理想ではなく
長い歴史の中で培われた民族独特の特徴の延長線にある個性になっていることが、興味深いと思いませんか?
つまり、日本人に生まれたんだから
異常に幅の広すぎる二重に
わざわざする必要なんかないし
鼻が低くてもそれはそれでかわいいし
眉と目の幅が狭いのは西洋人には「嫌なところ」なのにわざわざ近づけてることになるわけです。
そう思うと
整形級のメイクをして別人になるより
元の顔立ちを活かしたナチュラルなメイク、くらいが、一番きれいなんじゃないかと思えてならないここ1年半。
「目は大きい方がいい」
みたいな思い込みは、もう完全に抜けてしまったので、何年か前までの、アイメイクがっつりな自分の写真を見ると、すごく違和感。。
コンプレックスを「隠そう」とすると
むしろ強調してしまうものなんだなぁ。
と、今となってはよくわかります。
が、気にしてる時には
隠すことで頭いっぱいになっちゃって、わからないんですね。。
弱点は
「隠す」より
「活かす」
と武器になる。
これは、何も容姿に限ったことではありません。
性格や、仕事柄の個性だって同じこと。
たとえば
「口下手でうまくしゃべれない」
ということで悩んでる人がいたとしたら
そのことを「弱点」ととるか、
「武器」ととるかで
同じ現象が起きていても、映り方がまるで変わります。
「いい」「悪い」
なんて、狭すぎる価値観の中で判断してたら
たくさんの宝物を見落としてしまいます。
少なくとも、これくらい最低限のメイクでも
そんな自分の心の変化が嬉しいです。
ありがとうNY!!
多国籍の街、面白すぎます。
もちろんきれいになる努力は欠かしたくないですけど、
自分のことがどうしても好きになれないなら
考え方、思い込んでる価値観を変えてみるのがおすすめ!
まずは、教科書を疑うことから始めるんだ
どうせ歴史は 塗り変わってく
何百年か前、ガリレオは言った
「天ではなくて地が動くのだ」と
人は皆あざけり笑った
そんな人々を 他人ごとのように
バカにすることができるかい?
(「冒険者たちへ」/しほり)
しほり
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努力し続けるってすごい。
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