私は、もともとシンガーソングライターですが
先に作家として活路が拓け始めたタイミングで
自分自身の活動をセーブして、ほとんど作家に専念していた数年間のブランクを挟んで

やはりシンガーソングライターとして
再起したい想いがおさえられずに、
一人規模で地道に活動を続けてきました。


去年の7月から、しほりすとの皆さんにすっかりおなじみのスタッフ、どやちゃんが入ってくれたので、ずいぶん自分のライブに集中しやすい環境になったのですが

そこに至るまでは
「スタッフ0」の状態で細々と、ワンマンでいうと40〜50人くらいのキャパを、自作自演のセルフプロデュースですべてこなす、というほぼ力技で乗り切ってきました。
(スタッフなしで切り盛りするにはそれくらいのキャパが限界でした。)


そんなしんどい一人時代に、苦しんだのは

「めんどくさいお客さん対応」

でした。


一人で弾き語りをしているような女の子は、多かれ少なかれ、悩まされている問題だと思います。


これまでは、できるだけ
どんなお客さんであっても、「いい、わるい」などとレッテルを貼ったりはしたくない、

と思って黙って耐えていたところがあったのですが、今困っている人たちに、少しでもためになるように、私の考えをお伝えしていこうと思っています。


さて、個人レベルで4、50人がやっとだった私が
どやちゃんやしほりすとさんたちのサポートで
去年は200人のワンマンライブが満員御礼になりました。
そんな壁は今まで、ひとりでは決してこえることができなかったので、まだ小さい規模ではありますが、本当に感謝いっぱいです。



そんな私。
ここ2年くらいでしょうか。

あちこちのライブハウスや、共演のアーティストさんに、頻繁に言われるようになった言葉があります。


「しほりさんのファンの方ってなんかみんなめちゃくちゃいい人ばっかりですよね!
どうしたらそんな風になるんですか?」


ん!?!?


た、確かに!!!(@_@)


最近ライブ会場やツイキャス、何をしてても
変なお客さんに悩まされることがない。


ライブでの反応が超あったかい、のみならず
みんなそれぞれ仲良くしてくれたり
共演したアーティストさんのCDをたくさん買っていってくれたり
(これはかなりの確率で!!
  なので共演の人にすごく驚かれますが、
私はいつもそれを横目で見て、「よしよし!」と嬉しく思っています。)


とにかく快適、あたたかい。


その一番の理由、大前提として考えられるのは


そもそも、最近のしほりファンは
いろんな経路で知ってくれた方がごちゃまぜに集結してくださっている形なのですが


楽曲提供先である
水樹奈々さんや、ももクロちゃんのような
日本でもかなり大きな規模の人気アーティストさんから、

楽曲きっかけで、「しほり」に興味を持って
足を運んでくださるようになった方が多いこと

が挙げられます。


水樹奈々さん、ももクロちゃんともに
アーティストさんご自身が、非常に人としても素晴らしくて
ファンの方もそれに呼応して、アーティストさんをより応援しよう!!

という意識が高い方が多い印象が強いです。
大規模ライブに皆さん慣れていらっしゃるので
会場の空気に応じたマナーが徹底されているからなのかな、と思うのですが、


「アーティストとの適切な距離間」


というものを
大事にしてくださる方が、非常に多いんです。



という、現在のありがたき状況を踏まえた上で
それでは、「よくないファン」って
一体どんなかんじでしょうか?


挙げてみますね。
ざっくり3つです。


・アーティストの迷惑になる行為をする
・ほかのお客さんの迷惑になる行為をする
・ほかの共演アーティストさんに迷惑になる行為をする


アーティストさんの方針によっても
ルールやマナーが違ったりするので、いちがいにこれ、とは言い切れないところがありますが。


例えば、近年増えている問題としては

「距離感が近すぎる接客」


これは、アイドル業界発祥ですが
今ではアコースティック弾き語り女子系の
「売り方」としてもかなり広がっています。


これが、いきすぎると
ストーカーになってしまったり、ということですね。


私個人的には、そういった、「女の子とのふれあい」を求めているようなお客さんは敬遠したいのです。

私の音楽を必要としているわけじゃないなら
どうぞ来なくていいです。

という感じです。


そういう売り方が流行っていることを知らず
うっかりそういう売り方の方々と
ブッキングライブで一緒になってしまった時には
かなりのショックを受けました。


「ライブ前」というのは
アーティストにとって、とても神聖な時間です。

神経を整え
集中を高め
メイクアップしながらスイッチを入れる。


こんなに図々しく見える私ですら
本番前にはちょっとはピリピリして
「寄らないでオーラ」が出てしまったりするくらいです。


ところが、「接客が売り」のアーティストさんは
ライブハウスが開場しました!!
という瞬間
「はーい」

と、私が楽屋へ入ったのと逆に
会場に出て、お客さんとのふれあいタイムがいきなり始まりました(@_@)


まぁ、需要と供給がなりたってるならいいですけど
アーティストとして普通に考えると

「ライブ前にちゃんと集中して世界観を作る」
みたいな時間を取らずに
ほんとうにいいライブができますか?


という大きな疑問。

こういう方が増えると、それが当たり前と思ってしまうお客さんも中には出てきてしまいます。


去年、Facebook欄で、あまりなじみのないどなたかに
「しほりさんももっとちゃんと接客してくださいね」

というやや上から目線のコメントを頂戴し

「私はそういうことを売りにしていないので
 どうぞ他で求めていただければと思います。」


と丁重にお断りしたことがありました。


ライブ後に、皆さんひとりひとりとご挨拶をし
CDなどにサインをして、握手する。

それ以上の接客を求める人がいる、という
衝撃の事実です。


音楽家じゃなくない?それ。


あとは具体的にあげるなら


「最前列を陣取っていながら」
「自分のお目当てじゃないアーティストさんの演奏中に、わざとノリノリの曲で乗らない」
「わざとあくびをするなど、あからさまに退屈そうな挙動をする」


これは、アーティストにとっても
その後ろで見ているほかのお客様にとっても
非常に迷惑な行為といえます。


最前列のお客さんというのは
「会場すべての空気を左右する」

ほどに、影響力を持つのです。
最前列がノリノリだと、うしろもみんなつられます。

最前列で、ステージを見ずに妙な挙動をしている人がいると
みんなの気が散ります。


それだけではありません。
気が散った人たちは、好きなアーティストさんの演奏中にストレスがたまった挙句


いじわるだったお客様が、お目当てのアーティストさんが登場して
打って変わって、嘘のようにノリノリになったときに

「ああ、この人のファンだったんだね。。。」


と、いう目で見られます。


つまり、結果として、応援したいはずの
お目当てのアーティストさんのイメージをも下げます。


これは、長い目で見た時に
なかなかの損失です。
いろいろな人に迷惑をかけている例ですね。


本来、あまりお客様におおっぴらにいうことではありませんが
音楽業界では、
「ファンの質=アーティストの質」

という法則が
暗黙の認識としてはっきり存在しています。


アーティストさんが、ちゃんと
教育をしなきゃいけないところでもあります。



私自身、自分一人ですべてをやっていたときには
そういうお客さんに悩まされることも多かったです。

特に「無料のライブにしか来ない」方で
遭遇率が高い傾向にあるのですが



ライブ前からライブ後も、とにかくついてきて回ったり、
許可を取らずに写真をばしゃばしゃとりまくる、
(フリーライブ中はいいけど、ほかの方へ接客している最中など。)
ライブの準備に奔走しているのに
追いかけてきて話しかけまくる、


という方が時々おられます。


普通に考えて
けっこう怖いです。


東京ではフリーライブの機会自体ないのですが
フリーライブが多い名古屋で特に多かったケースです。

名古屋は、地元ということもあり
スタッフがはいるまえまでは、だいたいうちの母をスタッフとして入れてきまして

母がそういうちょっと怖いかんじの方がいると
プロテクトするお仕事をしてくれましたが、
(生贄を買って出てくれて、ありがとう。。)


なかなか、ライブ1本分の疲労よりもはるかに
そういう方ひとりへの対応の方が
どっと疲れます。


そういうお客さんが、アーティストに絡み始めると
ほかのよきお客様も、空気を察して気を遣ってしまったり

「なんか変な人がいるからCDほしかったけどやめとこう。。」

と、中には話しかけるのをやめて離れていってしまう初めましてのお客様もいらっしゃいます。


こちらも、
「新規のお客様を遠ざける」という損失が発生します。


こんなかんじで
「よくないファンの人」の定義が
はっきりしてきましたね。


書き出してみると
「ファン」と呼んでいいのかすら怪しい
レベルの話ではありますが

残念ながら、度合いの差はありこそすれ
小さな規模で、自分で物販をしないといけないようなアーティストさんたちは
悩まされていることがあるのではと思います。


やはり、「お客様」である以上は
無下にはできないし
できれば大切にしたいし
悪くは言いたくない。。。


私もそう思って、はっきりは
言えずにひっそりとがんばってきました。


が、今はすっかり
あたたかくて、みんなでなかよく面白く
盛り上げてくださるファンの方々に応援していただけるようになり

そのおかげもあって

私は、ある時から
はっきりと


「私や、ほかの人に迷惑をかける」

とおもうような行為をする方に対して
「どうぞお引き取りくださいオーラ」

をバリバリ出すようにしました。


どうぞ嫌ってくださって構わないので
私には関わらないでください。


という意思を明確に持って
活動するようになりました。

イベントは、共演するアーティストさんも含め、
絶対に信頼ができて、お互いのファンの人たちもみんなが嬉しい想いをできるように
徹底して企画を組むようになりました。


それが、2年くらい前だったんじゃないかなと思います。


小規模で活動するアーティストにとっては
ライブハウスできてくれるお客様は1人でも
大事にしたい、という気持ちがあります。

が、

本当に私の音楽を聴きたくて
足を運んでくださっている方々が
決して嫌な思いをしないで済む、最高のライブを心がけたい、と思えば


仮に一時的に人数が減ったとしても、
爆発的にファンを増やすことが難しくても
それは損失ではなく、「未来への投資」です。


中には、そういった捌き方がとてもじょうずで
嫌だ!と思ったことは
ハッキリきっぱり発言するアーティストさんもいて
あれは偉いなぁ!と私も関心するのですが


「そこまで正直に言えない」人口の方が
明らかに多いので、こういったことも
悩んでいるアーティストさんたちにも届くよう
これからは発言していこうと思っています。


今ここまで読んでくれてる人は
だいたいよき応援者の方ばかりだと思いますが(笑)

(あと、やはり大規模ライブに慣れているアニメ系のオタクのかたとか、実は非常にマナーがいい傾向があります。

私自身、「瀬名」名義でアニソン系のイベントなど出演していた時代には、私なんぞ全く知名度がない「知らない新人」というような立場であっても、みなさん必ずあたたかく盛り上がってくださって、正直、涙が出そうなくらい嬉しかったです。)


業界の今のトレンドとして
そういう問題が増えてきてますよ
ということを、たくさんの人に認知していただけることで、業界全体によき影響があれば嬉しいす。


さあ、このような問題をはじめ
さらにその先、あやしい「自称」業界関係者の人が声をかけてきてるけど・・・

とか、そういったお悩みにも
対応したいと思っております。

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弁護士、佐藤大和先生とのスペシャルコラボ、こんなかんじでざくざく華麗に、きりこんでいきますので、ぜひこの業界で成功を目指している人、悩んでいる人など、この機会をチェックしてみてくださいね♫


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