芳村思風一語一会 vol.5272 
 
今ここを生きる 
必死必生
(ひっしひつじょう) 
 
感性論哲学では、「死生観」はない。  
死生観について話すことは、迷妄、迷いの中にある。 
 
生も死を忘れ、生を忘れて、今ここを生きる。 
 
「眼中生死なし。ただ道あるのみ」 
 
生きるということは「必死」です。 
生きていれば、必ず死にます。 
 
「必死必生」とは、今を生き切るということです。 
 
  
死を覚悟したと言う言葉は、 
死を受け入れていない証 
 
無我になれ!と言っている人は 
無我になっていない 
 
無我をめざすことはできるが 
無我にはなれない 
 
「死生は度外に置くべし。 
世人がどう是非を論じようと、 
迷う必要は無い。」 
(吉田松陰) 
 
  
あるのは今 
今しかない 
今ここを生きること 
 
 
  
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・ 
 
※「何があっても だいじょうぶ」の 
55の言葉に入らなかった言葉シリーズ 3 
(ボツの理由) 
意味がストレートに伝わらないかもしれないから。 
 
ある勉強会で、行徳先生の森信三先生の「人生2度なし」の話から始まりました。 
坂村真民さんにも「2度とない人生だから」という詩がある。 
森信三先生は、違いを書籍の中でも書かれているらしい。 
行徳先生から「人生2度なしと人生1度きり」との違いはあるのか?」 
いう問いかけに、参加者からいろいろな意見がでた。 
 
最後に思風先生。 
「1度きりでも2度なしでも、どっちでもいい。 
生きるということにこだわりがある。 
『今、ここを生きる』ということは、 
生も死も関係ない。 
今しかないということ。 
 
 
この勉強会のテーマをどうするかという打ち合わせの時 
行徳先生と「死」について話していて 
生きているから、必ず死ぬ。 
今を生き切るという思いから出てきた言葉だそう。 
思風先生の造語。 
 
 
 
 
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