芳村思風一語一会 vol.4198
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感性とは何か、感性を磨くとはなにか
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「感性」とは何か。 
自分が生きていくために必要な情報を
積極的に求めて感じ取ろうとする働きです。

私という意識の根拠となっているのは「感性」。
感性とは、人間の本質であり、生命の本質、宇宙の究極的存在です。
本質としての感性は、すべての生命が持っています。
この感性が、理性によって人間化されたものを「知的感性」といいます。

この知的感性が「心」なのです。
心は、理性によって感性が人間化されたものです。
心とは、意味や価値を感じる感性です。
幸せや感謝や尊敬・責任感などは全部感じるもので、
理性によって感性が人間化されることによって出てくるものです。

感性の本質(最も根本にある能力)は、
「求感性(ぐかんせい)」です。

感受性ではありません。
感受性は、消極的・受動的能力であり、感性の本質ではありません。

求感性とは、自分が生きていくために必要な情報を
積極的に求めて感じ取ろうとする働きです。
調和・合理・統合を模索する働きです。

この感性の働きの結果として、現象としての感性がでてきます。
感性の現象とは、本能・感覚・欲求・感情・感受性などです。
感受性は、感性の現象形態のひとつなのです。

では感性を磨くには、どうすればいいのでしょうか。
「したいことがわからない」のは、
自分の心が何を求めているかわからないということです。

朝日や夕陽を見て感動する。
本や絵・映画を見て涙を流す。
他人の何気ない言葉に「ハッと」する。
人は、自分の心が求めているものとであったときに感動します。
感動は、受け身なので、感動する力を高めることが、感性を磨くことではありません。
人間は見ようとしたものしか心に残らず、関心を持ったものしか心に残りません。

求めなければ入ってきません。
感性を磨く、感性を高めるということは、求感性を高めることなのです。
では「求感性を高める」とは、どうすればいいのか。

自分の心が何を求めているのか、理性を使って考えること。
理性を使って意味や価値や素晴らしさを考えることで、感性を成長させるのです。
感性を磨くには、理性的努力が必要なのです。

理性で意味や価値を考え続け、
それを感性で感じ「夢や理想」として
心の底から湧きあがってきたとき「やる気」になり、
行動へと結びつくのです。

理性で考えているだけでは行動に結びつきません。
意味や価値を感じたとき行動へと結びつき、現実を理想へと導いてくれます。
求感性が、夢や理想を引き寄せるのです。

感性と理性の関係は、バランスではありません、
有機的な協力関係をつくることがたいせつなのです。 


※「風の思い」
~芳村思風 46の言葉~より



やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・


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・12月17日(木)ZOOM講演会
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思風庵哲学研究所