●「学校へ行く意味がわからない」と子供が言う。
その時、どう答えるか。
学校では、生きる知恵は、教えてくれない。
知識を教えるところ。
では、なぜ知識が必要なのか。
今の世の中では、どれだけの知識を持っているかで、
人間の自由度が決まるからです。
知識の量が、自由の大きさを広げる。
学校へ行くことで、選択肢の幅が広がるのです。
動物や植物は、体験でしか学べない。人間だけが、体験だけでなく、知識として学ぶことができる。
知識だけ増えても、それを活かすことは、その人の育つ環境や人間関係、気持ちの持ち方で変わる。
知識を知恵に変えるのは、命の底から湧いてくる欲求や欲望、興味・関心・好奇心。
欲求や欲望が湧いてくるのを否定する必要はない。
理性で、欲求や欲望を押さえつけることが続くと自分が見えなくなってくる。
「自分を知る」「自分とつながる」第1歩は、
命の底から湧いてくる欲求や欲望を持つこと。抑えないこと。
しかし、欲求や欲望のままに動くのは、野獣。
湧いてきた欲求や欲望を、いかに人に迷惑をかけず、人の役に立つものにするかということに理性を使う。
広く深く理性を使うためには、知識の量が必要になってくる。
どうすれば自分のやりたいことを、人に迷惑をかけず,やることができるかを考えるために、知識の量が役立つ。
人の協力を得るためには、人の気持ちがわからないといけない。
学校は、そのための経験・体験の場でもあるのです。
年代別教育論「愛の子育て」より