第05巻収録

      

第029話 やりかえして

        第028話からの続きにして、すずの南のぬしであるしまとらに弟子入りするきっかけの話だ。

        すずの母のすずらんもチラッと出ているけど。

        ちづるさんから豆大福を届けるように頼まれたあやねは、おすそ分けと言いつつすずの元へ

       持っていくものの、私の激辛大福が混ざっちゃったと一つ忠告する。「わざとでしょー!?」と怒る

       すず。「割っても見た目一緒だから食べて確かめるしかないのよねぇ~、でも辛さはいつかのよ

       りざっと10倍だし~」とあやねは挑発し、言われるがままに食べ始めるすずだったが見事にハマ

       り過ぎて舌はヒリヒリ。それもそのはず、すずが全部確かめている途中で行人に渡していたの

       が本物だったのだ…汗 あんにゃろ………やっぱしあっちは全部激辛だったか………

        本物の豆大福の味がわからなくなるまで食べてしまったすずは、あやねをワナにハメてやるん

       らからぁーーーー!!と舌をヒリヒリさせたまま力説。冒頭で行人に、「ケンカはしないでね」と言っ

       ておきながら…。が、単純…じゃなくて素直なすずには向いていなく、行人が手伝っていたにも

       かかわらずあやねはかわしていた。バレバレって気がついているのに言わなかった行人は、ど

       うやら面白がっていたようで、久々のすずの暗黒モードが発動しかかる。

        さらにあやねまち姉に変装して、激辛大福を普通の大福と思わせて食べさせる。行人は違

       和感があることに気が付いていたが。「あんたはハメるよりハメられる方がお似合いねドキドキ」と気

       分爽快に歩いていくが、すずの眠れる獅子がついに解放される。そのあやねを追いかけ始め

       るとこで行人まち姉と出くわす。

        フニャーーっ!! とほんの一撃で前の木々をなぎ倒し、がばっ!とあやねの前に立ちふさがる

       すず。思わず、昔にすずのおやつを横取りした時に猫獅子化して、ボロボロにされて気のてっ

       ぺんに引っかからされたのを思い出すあやね。ちなみにこの回想の中では、しまとらに「見どこ

       ろあるにゃ、弟子ににゃらにゃい?」と声をかけられている。たまらず逃げるあやねは、豆大福

       で気を引いたつもりだったが、激辛大福だったので余計に怒らせ頭を噛まれてしまう…。

        猫獅子化したすずと戦うふりをして、単調なすずの攻撃をかわしてムササビの術であやね

       崖からうまく逃げた…と思いきや。そのすずが飛び乗ってくるのだ。しかも落ちる場所は、丁度

       まち姉が行人に朝ごはんの代わりを食べさせているところだった。あやねと正気に戻ったすず

       が目にしたそこには、まち姉の行人様のために作ったキスの天ぷらがダメになっていた。

        怒ったまち姉は「食べ物を粗末にする悪いコにはおしおきよドキドキ」とキスの霊をドロドロと召喚さ

       せる。普段からまちの呪いの怖さを知らされているあやねと、お化けの類が大の苦手なすず

       は驚きとキスの霊が追ってくるあまりに逃げ出した。食べ物の恨みは本当に怖いぞ…。

 

       鼻血回数  00回

       01巻目累計 11回

       02巻目累計 11回

       03巻目累計 05回

       04巻目累計 05回

       05巻目累計 06回

 

番外編 知りたくて

        風呂の中で、西のぬしの正体が気になって会いたいと願う行人。そこへ何故か湧いて出る

       あやねまち姉の二人のお風呂姿にキョロキョロした挙句、思わず鼻血芸07回、08回と連続を

       記録。どうやら、まち姉は北のぬしとの勝負を見ていたようだ。ついでに西のぬしのことを聞く

       と、島最強で昔は東南北のぬしたちを破った時の戦いから、“黄金の魔弾”と呼ばれていた。

        翌朝いろんな情報を聞いて回ると、りんからは大人になって姿が黄金じゃなくなったことから

       “烈火の白刃”と呼ばれるようになったと聞き、ゆきのたかたかの伝聞で白刃の由来を聞き出

       し、ちかげさんからは奥さんをもらい、お子さんが卵からかえった時には喜びの雄たけびが

       村中に響いたとか聞いて…。

        得た情報で訳が分からん状態になった行人の前に、からあげを連れたすずが。そのすずに、

       西のぬしのことを聞くと、今そこにいるという。だがからあげは、行人の視界に入らない速さで暴

       れまわっていて、ぬしの正体を知れないまま…。

 

       鼻血回数  02回

       01巻目累計 11回

       02巻目累計 11回

       03巻目累計 05回

       04巻目累計 05回

       05巻目累計 08回