いやー、反響大きかったよ
カレーシリーズ。
もうカレーはできたじゃん
と思う人もそうでない人も
今日も付き合ってほしい
今日は、私の母の話。
私の母親は
弱くてずるい人だった。
心配という鎖で私を縛り
不機嫌というかたちで
私に他人の顔色や場の空気を読ませた
毎日毎日耳にする
愚痴や悪口で
人の裏表や
人生のつまらなさを教えてくれた
希望なんて、なかった
母親の機嫌をそこねないように
友達の機嫌をそこねないように
先生や先輩の機嫌をそこねないように
彼氏の機嫌をそこねないように
無意識にそうやって
生きてきてたから。
そして私は
母の愛は心配すること
と本気で信じこんでいた
ただただそれを貫いていたんだよね
自分の子どもに対して。
転ばないように
傷つかないように
誰かの機嫌をそこねる子に
ならないように
みんなからはじかれたりしないように
我が子を
心配して。心配して。
そればかり、考えていた。
それは、
間違いなく
私と娘たちを縛り付けた
重い重い鎖になったけど
私と母の違いは
気づいたかか気づいていないか
それだけのことだとも思う
自分をつくりあげてきた価値観に
気づくことはときに痛い
でも気づいたほうがラッキーだと
単純に思う
自分に気づけば
自分で生き方を決められるから
得体の知れないモヤモヤ
ってあるじゃない？
なんかわからないけどイライラする
なんかわからないけどモヤモヤする
なんかわからないけどザワザワする
それってホントは
なんかなんかじゃないんだよ
自分の根っこに
自分を守るために握りしめてきた
自分の大切なものを守るために握りしめてきた
思いこみという名の判断基準があって
それって本当に正しいのか
それって本当に必要なのか
それで何を守り何を失ってきたか
気づくということは
それを考える機会をもらえる
ってことだと思うから
でもさ、
あの母に育てられたおかげで
私は人の気持ちを察する私になれたし
人の傷みを想像できる私になれた
用心深く慎重になれたし
ある程度の理不尽にも耐性ができた
人に頼らず(ときに無鉄砲に
)
挑戦できる私になれた
人間の弱さも未熟さも素直に想像できる
そして
人の言動には原因や理由があること、
それを理解する必要があることも理解した
この経験こそが
今の私を作っている
母の愛がバラだとして
そこにはトゲだけじゃなくて
姿や色や香りで伝えてくれる
愛もあった
たしかにあった
得たもの得られなかったもの
欲しかったもの失ったもの
あの人の精一杯
あのときの私、今の私の精一杯
自分に、他人に、優しく熱く
俯瞰して見られる自分でいたい
自分の人生を
自分で決めて
自分で選ぶことを
自分に許したい
失敗も後悔も
味わいたい
子どもたちにも
そうであってほしいから
