8月30日、早稲田大学で開催された日本行動分析学会において、ポスター発表を行いました。

 

今回の発表では、Tさんの一人暮らし、地域生活支援を事例として取り上げました。

 

3年前に一人暮らしをスタートされたTさん。

 

 

安定に至る今日まで、様々な事がありました。他害や脱走などがあるが故に、地域生活を営むリスクマネジメントと本人の権利をどう考えるのか、本人、支援者、地域の人の安全をどう守るのか、深い学びがありました。

 

 

色々な試練と葛藤がありますが、強度行動障害がある人の支援を続けてきて、一つ、確信した事があります。

 

それは、支援者が本人の魅力にひかれ、家族、またはそれ以上の愛を持つようになるという事です。

 

あんなに他害を受けて、やられてるのに、、、不安

愛が深いなあ。。。目がハート

 

と時々思うことがあります笑

 

支援者も人間なので、やられると様々な葛藤があります。


悶々とする時期もあります。でも、それを乗り越え、信頼関係が深まった時、深い結びつき、愛?が育ちます愛


そのような支援者が数人育つと、そのチームは大丈夫ですニコニコ

 

 

 

例え失敗しても、乗り越え、学び、試行錯誤して、本人の支援のプロフェッショナルになります。

そして、いいチームが育ちます。

 

 

重度訪問介護の中核的人材は本人が育成してくれます笑

 

 

 

今回はチームの試行錯誤の手法を発表させていただきました。

 

 

 

Tさんに見られる不穏の兆候を段階ごとに整理し、表情や動き、周囲への反応などの小さな変化を支援者間で共有することで、大きな不穏や他害に至る前に対応できる体制づくりのため、問題行動のレベル表を作成しています。

 

 

このやり方に行き着いたのは、息子の子育ての経験と支援者になってからの経験です。

 

息子はおしゃべりできず、感覚過敏や音過敏、変化に弱い、分離不安などの特性を持ち、調子が悪くなっていくのに段階があります。

 

例えば、

口の周りをベロベロ舐める。食欲にムラが出てくる、唾吐きが増える、など、

 

一見すると不穏とかではなく、調子が悪いとも思わないけど、これが初期兆候でここから無理をさせるとどんどん悪くなっていきます。

多動、奇声、脱走、不眠、自傷、といった中度の問題行動に発展します。

 

学校では初期兆候が出たら、集団で無理をさせないように、と伝えていました、

 

だけど、先生、支援者によっては初期兆候はそれぞれ見方がわかれたり、見過ごされがちなので共有する必要性を感じていました。

 

心配性なお母さん、とレッテルを貼られてそうでしたが、問題行動に発展することも多々ありました。

 

例えば、脱走←裸になってしまい、校庭を走り回り、先生が慌てて追いかけ、みんなから笑われるといった珍事もあり、

 

 

ほらー、、だから、言ったやん、、、外に出なくてよかった、、、滝汗

と心の中で思ったことは数知れずありました。

 

 

私が、支援者という立場になり、初期兆候とか本人が何を苦手としているのか、その点はフォーカスしてましたが、逆に最大の問題行動を知らないと大変なことになるということを体験すること数回?ありました。

 

最大の問題行動、例えば、

相手に重傷を負わせてしまう他害、生命に関わるこだわり、警察介入が必要な問題行動、、、などなど

知らないと、リスクマネジメントが不十分で、本人、支援者、地域の人、に迷惑をかけるというレベルではない問題に発展してしまう。

 

でも、この問題行動は施設退去などの核になったであろう出来事かも知れないのに、パンドラの箱に入れられがちで、

大きな問題行動を具体的に伝えてしまうと受け入れてくれないかも、、という空気があるのは否めない現状があります。

 

でも、私も隠したくなる気持ちはわかります。

施設やその他福祉サービスの受け入れ先を探していた時は、問題行動は伝えるけど、マイルドに言いがちだったし、困っていることを全て伝えたら受け入れてもらえない、、という不安は絶えずありました。

 

しかし、支援者となり、強度行動障害がある人を受け入れる、と腹を括った以上、

 


レベル8のリスクマネジメントをしないと地域生活は続けられない。

 

と支援経験から学びました。

 

そこで編み出したのが、レベル表です。

 

初期兆候  レベル1〜3

中度    レベル4〜6

重度    レベル7、8

 

チームの中の共通認識として、聞いてなかった、気づかなかった、をなくすために作成しています。

そしてレベル8が起きた時の対応、レベル8に移行しないための対応策をみんなで考えていきました。

 

 

また、支援方法を一律に当てはめるのではなく、これまでの生活歴や障害特性、本人が苦手としていること、安心できる関わり方を丁寧に捉え、日々の実践と振り返りを積み重ねていきました。

 

 

今回の発表はおかえりスタッフが資料作成から発表まで、行ってくれました。私よりも数倍、話上手です指差し








発表を今後の支援に生かしながら、強度行動障害のある方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる支援のあり方を、これからも考え、実践していきたいと思います。

 

会場でお話を聞いてくださった皆さま、本当にありがとうございましたニコニコ