ビデオポッドキャスト 強度行動障害

 思春期とコロナ禍とGHの難しさ 

                                    エピソード 2/4



ゲストは、前回に引き続き、おかえりハウス2階にお住まいの利用者Nさんのお母さんです。







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安定した生活を襲ったコロナ



児童福祉施設の入所生活も軌道に乗り、家族の関係も修復することができた。

春休み、夏休み、冬休みの長期休みの帰省がルーティンとなり、Nさんの楽しみになっていた。


そんな中、世間ではコロナが流行し始めたことで、外出規制がかかり、安定したルーティンも、家族で約束した楽しみも奪われ、次第に鬱状態になる。




児童養護施設からグループホームへ



児童養護施設は18歳までなので、高校卒業と同時に、新たに成人のグループホームに移行することになる。

卒業と同時にコロナも落ち着き、外出も帰省もできるようになったと解放感と期待に胸を膨らまし、テンションが高ぶり、多弁になり、おさまりが難しくなる。


追い打ちをかけるように、学生の時は、春休み、夏休みなどの長期休みで帰省していたが、成人になり生活介護とグループホームの生活になると長期休みがないことを知り、不穏になる。



強度行動障害の状態になり一時帰宅



テンションの高ぶりに加えて、楽しみにしていた休みがないことを受け入れられず、洗濯物を畳んでなおす、という行動を一日中繰り返したり、他害や自傷などが表れ、強度行動障害といわれる状態になり、一時帰宅を決心する



在宅生活も限界に



強度行動障害といわれる状態になり、自宅に連れて帰ったが、在宅でのケア生活が限界になり、姉妹のお姉さんの勧めで強度行動障害者に対応したグループホームへ入居することになる




再チャレンジのグループホームもうまくいかず、おかえりへ



他害でトラブルが続き、グループホームでの生活が難しくなる。八方塞がりの中、おかえりに相談があり、共有のスペースがなく、自分の生活空間の中で、マンツーマンの支援が受けられる重度訪問介護の生活に移行することを決心する







おわりに



Nさんは、コロナ禍をきっかけに強度行動障害といわれる状態になってしまった。



自分達ではどうしようもない出来事がやってきた時、どうすれば良かったのか、どうすれば防げたのか、、、



強度行動障害という状態を、防げるものなら防ぎたい。しかし、もともと強い特性を持っている限り、他者と関わりながら社会で生きていく上で、どこかで強度行動障害の状態になってしまうのは仕方ないことではないか、、


入学、卒業、就労などライフステージが変わることは避けることはできないし、コロナや災害、家族との別離などどうしようもない出来事に遭遇するかもしれない。



強度行動障害にしない、ということも大切な支援だけれど、イレギュラーは必ず起こるし、そうなった時にどう対応していくか、も想定した上で支援していくことも大切でたらい回しにしない福祉体制を整えてほしいな、と感じる回でございましたニコニコ



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