さてさて、オーストラリアは「先進国」と言われています。

確かに、先進国でしょう。

 

蛇口をひねれば、きちんと飲める水道水が出る。

田舎の方であっても、どこに行っても大体電気は通っている。

さらにすごいのは、

2021年7月1日以降、最低時給が$19.84から、$20.33に上がります。
これは日本円で約1,711円(6月25日現在の為替レート)です。

全体的な物価が高いのはもちろんありますが、

オーストラリアに「出稼ぎ」に来る人が多いのも納得ですね。

 

これに引き換え、東京都の最低賃金は、

令和元年10月1日から時給額 1,013円 に改正されたそうですが、
G7にも入る先進国にもかかわらず、すごく低いですよね。
平均賃金の相対的な下落が止まらず、主要先進国(G7)の中で最下位です。
IT Media ビジネス オンライン 参照)

 

オーストラリアはG7に入っていませんが、

かなりの高水準な経済大国と言えます(世界で13番目らしいです)。

オーストラリアは農業(とりわけ小麦や羊毛)、素材(鉄鉱石、金、天然ガス、石炭)といった一次産品の輸出主要国である。(Wikipediaより

この、天然資源があるといったところが、

オーストラリア経済のミソでしょう。
 

<これでもかというほどの建築ラッシュ。 画像: Ivan Bandura

 

以前この記事、

Australia is rich, dumb and getting dumber”を読んだのですが、

大変興味深いことが書いてありました。

「オーストラリアは、金持ちで、バカで、よりバカになっている」(苦笑)。

 

この記事には、

経済複雑性(Economic Complexity)について触れているのですが

記事の要点を(私の言葉で)簡単にまとめると、

一定の金額を稼ぐのに、どれくらい知性や技術力がないといけないか

といったところで、日本は世界ランキング1位なんです。

オーストラリアはなんと、93位!!

 

要は天然資源が豊富なので、教養がなくても大金持ちになれる国、それがオーストラリア。

日本のように、天然資源がない分、革新的な技術力や知性に頼って、

イノベーションで経済大国にのし上がっていった国とは、特色が全然違うのです。

 

実際にオーストラリアでは、開発がすごい勢いで進んでいて、

常にあちこちの広大な敷地で住宅街を作り、土地開発を行っています。

なので建築業関連の人たちがすごくお金持ちです。

 

高級住宅街に停まっている車ですが、

高級車の隣に、塗装屋、水道屋、大工、コンクリート業者のトラックがあるのはこのためです。

また鉱山職員もものすごい稼げる仕事として有名です。

飛行機で鉱山地帯まで飛んで行って、2週間働いて2週間休む、

みたいな生活をする人が沢山います。

 

なので、日本とは逆で、教養に重きを置いていない人が沢山います。

高校や大学に行ってなくても、大金を稼げる仕組みがあるからです。

 

なので、なのかどうかは分かりませんが、

先進国らしからぬ文化がある国、それがオーストラリアです。

  • まず、人が時間通りに来ない。業者のドタキャンは当たり前。
  • インターネットが著しく遅い。カバー範囲が狭い。雨が降るとさらに速度が落ちる。
  • 郵便がしょっちゅう紛失する。国際郵便はさらに紛失しやすい。
  • リサイクルがすごく下手(カンもビンもプラも紙も、すべて同じ所に入れる)。そしてリサイクルをちゃんとする人が絶対的に少ない。
  • 教養がない人が多い。躾やマナーがなってない人も多い。文法がやばい。スペリングがやばい。母国語を、ちゃんと喋れない・書けない。
  • 工事に、アホみたいに時間がかかる。万年、同じ所の工事をやっている。工事現場に8人くらい人がいるのに、実質働いている人は2人くらい。あとはみんな「監督」。
  • 「ない」ビジネスが多いので、新たに始める起業家が多い。
  • 都市設計がきちんとなされていない。行き当たりばったりで一部だけ道幅を広げたりするので、結局ボトルネックなって渋滞が全く緩和されない。高速道路の車線数が頻繁に変わりすぎる。
  • 公共の交通機関が全然いけてない。ゴールドコーストは54万人が住む都市でありながら、バスが30分とか1時間に1本とかがザラ。

などなど…。

 

しかし一方で、生活保護が極めて充実しているので、

障害や病気のある人が生きていきやすい。片親でも生活していきやすい。

大学のローンは、一定額を稼ぐまでは返済を迫られない。

コロナの経済補償もかなり充実していて、通常よりお金が溜まったという人も。

などなど、お金持ちの国だからこそ、人が生きやすいというメリットもあります。

 

先進国なのか、後進国なのか、本当によく分からない国。
ちょっぴりおバカで、ユーモラスで、フレンドリー。

しょっちゅう唖然としたり、ため息ついちゃうようなことがあっても、

本気では憎めない人たちがいっぱいいる国。

 

それがオーストラリア。

 

 

 

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