タイトルの「怒りは健全な感情だ」って言うの、

皆さんは、聞いたことありますか?

 

以前にカウンセリングを受けた時に、先生に言われた言葉です。

 

怒りのベクトルが自分の「内」に向いてしまうと「鬱」になる

のだそうです。

 

どうしてもっとこうできないんだ!

なんで自分はいつもこうなんだ!

またこうなってしまった!

自分は人を不幸にしてばかりだ!

また失敗した、自分はなんてダメな奴なんだ!

自分なんて生きてる価値がない!

自分なんて消えてしまえ!

 

そう常日頃思っていると、鬱になってしまうのだそうです。

 

だから、もしあなたの周りで、鬱かな?っていう人が

わーーーっと社会や人に対する怒りを発散し始めたら、

 

見守ってあげてください。

 

そんなこと言ったらだめだよ。

そんなことないよ。

そんな攻撃的な考えしたら嫌われるよ。

前向きに考えなくちゃ。

もっとポジティブな言葉遣いした方がいいよ。

 

そうやって、またベクトルが内側に向くようなことは

絶対に言わないであげてください。

 

大事なのは、受け止めてあげること。

否定しないであげること。

納得できなければ、同調しなくてもいいんです。

 

うんうん。そうか。そうか。

どうしても今はそう感じるんだね。

そう思う時もあるよね。

 

その外向きの怒りがあまりに続いてきて、

その人の憎しみが、内側からその人を蝕み始めるようになったら、

またちょっと違うアプローチが必要ですが、

 

鬱の人が怒りを出してきた時は、前に進もうとしている兆し。

 

こんなのもう嫌だ!我慢できない!変えたい!変わりたい!

 

自分ひとりで責任を負えば済むと思って

我慢して、誰にも言わず、不条理を心にため込んだ人が

爆発した瞬間です。

 

そのエネルギーを上手に引っ張って、

足を踏み出すお手伝いをしてあげてください。

 

私は医者ではありませんし、カウンセラーでもありません。

鬱の人を治せません。救ってあげられません。

だけど、心が辛い人の気持ちは、ものすごくよく分かる。

自分のことのようにリアルに刺さってくる。

 

だから、「鬱を支える周囲の人たち」へのアドバイスをすることで、

ココロの病を抱える人たちが、少しでも生きやすい世界にしたい。

そういう社会の支え方もある、よね?

 

<差し伸べられた手を、受け止められる人になりたい。(画像:Toa Heftiba)>

 

本日もあなたの貴重なお時間を使って読んでくださって、ありがとうございました。

世界のどこにいても、あなたとあなたの周りの人々が健やかで幸せでありますように。

Shiho