やばい女
コウが中1のときのお話です。
の続きです。
最初からはこちら。
【登場人物】
●吉田先生:小学校支援級の主任の女性教師。厳しくも愛がある先生。
●翔くん:コウの4才下。うまく喋れないタイプの男の子。
●翔子さん:翔くんの母。
●ユウくん:コウの1才下。コウとよく似たタイプの自閉の子。
●優子さん:ユウくんのお母さん。話しやすくて気が合う人。
第2章【第8話】
優子さんが用意した
吉田先生へのメッセージカードを
『私は書かない』
と言い放った翔子さん。
吉田先生の定年退職をまだ
受け入れてない事と、
何もしないくせに優子さんを
悪く言う翔子さんの姿に、
私はどんどんムカついていました。
『凜ちゃんも書かない方がいいんじゃないー?』
『私は書くよ』
『え…』
『うちはどっちみち卒業した身だし、在校生の方が発起人になるものは喜んでやるよ。
私にはこんな手の込んだもの作れないし、みんなに声かけるとかもできないし』
翔子さんは私が自分に
賛同してくれると思ったのか、
驚いていて無言でした。
『で、でも…』
『翔子さん、直接吉田先生に聞いてみたら?
毎日会えるんだし、それが一番すっきりするんじゃないの』
『えー?!辞めるんですか?って聞くの?!それこそ失礼じゃんー』
何か事情があって辞めるならともかく、
定年なんだから別に聞いたっていいじゃん。
むしろ不確かな情報で
陰でコソコソ言い合うほうが失礼だわ。
もう勝手にしろよ。
『とにかく私は書いて優子さんに渡すつもりだよ』
そう言って私は翔子さんと別れました。
言いたいことが言えて
私は少しスッキリしていたのですが…。
翔子さんは私に言われたことを
この後実行に移します。
ですが行った相手は吉田先生ではなく…。

優子さんでした。
続きます。








