やばい女
コウが中1のときのお話です。
の続きです。
最初からはこちら。
【登場人物】
●翔くん:コウの4才下。うまく喋れないタイプの男の子。
●翔子さん:翔くんの母。
●伊藤先生:コウの中1・2の時の支援級担任の男性。若いけどコウをよく理解してくれている。
第2章【第13話】
私をごはんに誘っては
私に嫌味ばかり言ってくる翔子さん。
私の事がキライなら会わなきゃいいのに…
と思って謎だったのですが、
コウが中1の秋頃から、
徐々に謎が解け始めます。
ある日、
中学校で清掃活動がありました。
清掃活動は、
中学校の生徒が校内だけでなく
日頃見守ってくれる学校周辺の
街の歩道なども感謝を込めて
ごみを拾ったりしてキレイにする
…というもの。
コウも支援級の先生に見守られながら、
近くのコンビニの駐車場などの
ごみ拾いを他の生徒としたそうです。
保護者も参加できる人はしてください、
というこの活動。
私は仕事があり参加できなかったのですが、
その日学校に迎えに行くと、
担任の伊藤先生が
清掃活動の様子を話してくれました。
『校外に出るからテンションが上がらないか心配だったんですが、先輩の言う事をちゃんと聞いてごみを拾ってましたよ![]()
ただ…』
『…ただ?』
目を離したら遊び始めたとか?
気を抜くとボーッとしてたとか?
いずれにしても周りに迷惑をかけます![]()
ですが伊藤先生はの答えは、
そのどちらでもありませんでした。
『なんか外部の人に声かけられて、そこからパニックというか…』
…ん?
外部の人?
『コウ知り合いなのかなぁ?
でもコウが逃げるってことは知らないよなぁ…ブツブツ…』
伊藤先生は自問自答するような感じで、
私の事など見えてないようでした。
『あのー…誰かに会ったってことですか?
で、コウはどうなったんですか?』
『…あ、そうでした。
小学校の時の誰かのお母さんですかね?
“コウ!コウ!”って肩とかバシバシ叩かれてて。
でもコウはそれを無視するように逃げたんです』
なんとなく…見当がついてきた…![]()
この頃、同じ支援級の3年生の男の子が
コウを厳しく指導?していました。
ちゃんと目を見て挨拶するとか、
先輩には敬語を使うとか、
そういう基本的なことを叩き込んでくれた
ありがたい先輩です。
先生方はその子の事を
“自分だって何もできないのに、人には言うんです”
と、時々対応に困るようなことを
言ってましたが、
私にとってはコウが親や先生以外から
注意してもらえるいい機会だし、
コウ自身もその先輩が好きだったので、
ありがたいと思っていました。
で、その子がコウの所へ行って
『今は授業中なんで、やめてください!』
と言ったらしいんです。
なんとも勇敢な![]()
それで“その人”はすごすごと
退散したらしいのですが、
伊藤先生は逆に気にしていました。
『コウの知り合いなら、逆にあいつ(先輩の子)が言ったことは失礼に当たるんじゃないかと…。
心当たりありますか?』
えぇ、あります![]()
全然失礼じゃないし、
その子が言う通り授業の一環で
やってるんだから、ド正論ですよ。
むしろありがとうと伝えてください!
しかしこの後も、
この翔子さんのコウへの強引な声かけは
残念ながら続いてしまうのです。
…続きます。





