やばい女
コウが中2のときのお話です。
の続きです。
最初からはこちら。
【登場人物】
●翔くん:コウの4才下。うまく喋れないタイプの男の子。
●翔子さん:翔くんの母。
●ユウくん:コウの1才下。コウとよく似たタイプの自閉の子。
●優子さん:ユウくんのお母さん。
第2章【第16話】
コウは中2、翔くんは小4に進級。
翔子さんのモンペクレームが少しは通り、
担任が変わった翔くんは、
少し落ち着きました。
依然言葉でのコミュニケーションは
難しいものの、
奇声を上げて暴れることは
少なくなりました。
ですが進級してすぐは、
コウが1年生からいじめを受けたとき。
それにこの年は、
コウの支援級でもシュウの小学校でも
私はPTAの役員を任されていました。
なので正直、翔くんどころではなくて。
でも担任が変わって嬉しい翔子さんは
お構いなしにLINEを送ってきました。
もう翔ったら別人!
って感じ!
やっぱり担任が悪かったんだわ!
今学校で翔が一番軽度なの!
もう“どこが障害児??”
って感じ!
あぁそう…はいはい。
ずっとLINEを既読スルーしてましたが、
嬉しくてたまらない翔子さんは
頻繁にランチに誘ってきました。
ごめん、ちょっと今色々あって無理かな
素っ気ない返事をしてもめげない翔子さん。
なになに??
どしたのー?
コウなんかやらかしたの??
他人の事となると嬉しそうなのも、
コウが問題を起こしたと決めつけてるのも、
すべてにイライラしました。
そしてイライラした私は、
あろうことかいじめの件を
翔子さんに話してしまったんです。
今思うと本当に汚点。
なんで話しちゃったんだろう…![]()
しばらくして、
学校でまた小中の支援級の交流会があり、
イヤでも翔子さんに会う事に。
すぐさま私のところへ来た翔子さんは
でかい声で、
『どの子がコウをいじめたのー?あの子ー?』
と言って、
あからさまに本人が分かるくらい
指差しました。
やめてくれよ…![]()
ちょうど優子さんが
『凜ちゃん、役員の仕事お手伝いするよー
』
と向こうから呼んでくれたので、
ささっと離れました。
助かった…![]()
交流会の間はバタバタと忙しかったのですが、
小学校の先生方がみんな
コウに声をかけてくれました。
しかも2年に進級し、ユウくんも中学校へ入学。
2人で同じ制服を着て
仲良く並んで遊んでる姿が、
先生方は感慨深かったそうです。
なので自然と交流会では、
ユウくんとコウが先生方の注目をひくことに。
はい、これまた翔子さんは
おもしろくない。
ちらっと横目で見ると、
ものすごい形相で
優子さんをにらんでいました。
…続きます。
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