の続きです。
廊下に貼ってある絵などの掲示物を
眺めながら待っていましたが…
教室から、お母さんと思われる
『あはははは!!』
という笑い声が聞こえてきました。
だいぶ盛り上がってるな…
まだ終わらないのかな…![]()
扉が開いてるので、
何を話してるかはわりとくっきり
聞こえてきます。
加藤先生の声で、
『現行犯ですから…』
という不穏な言葉が聞こえてきました。
げ、現行犯…?![]()
さらに。
『これが証拠品で…』
証拠品?
ここは警察署か?
それに対してやっぱり
『わはははは!!』
と笑うお母さんの声。
そもそも私の前って誰だったっけ…?
スマホに来ていた個人懇談のスケジュールを見ると。
タクミくんちだ…。
どうやら加藤先生、
授業中に消しゴムを他の子へ投げる件を
お母さんに話していたようなんですが、
お母さんがあまり重要視してない様子。
で、証拠品と言って今まで投げた消しゴムを
集めて提示したんでしょうね。
『えー、でもこの黒い消しゴムはうちのじゃないです』
『それはタクミくんが他の子のを奪って、カッターで切って投げてます』
黒い消しゴム…
確かにシュウにも持たせたけど、
数日で無くなったわ…![]()
シュウも物をよく無くすから、
タクミくんがシュウの消しゴムを奪ったのかは
定かじゃないけど…。
さらに加藤先生。
『窓ガラスを割ろうとしたことがあったので、それは本当に危険なんでやめて頂きたいんです』
えぇ…?![]()
『あはははは!!でも教室1階だから大丈夫じゃーん』
あぁ…
お母さんもヤバいのね…![]()
気づけば私の懇談の時刻から20分が
過ぎていました。
仕事を中抜けしてるから、
もういい加減早くしてほしいんだけど…。
『宿題もほぼ毎日提出がありません』
『えー?あんた宿題あったのー?!』
シュウも時々
宿題のプリントを学校に忘れることがあり、
提出できないときがあります。
でもほぼ毎日とは…![]()
そして私の予定時刻から30分が過ぎたとき、
私の次の番のお母さんが到着。
『すみません…私もまだで…』
『え、えぇ…?』
そしてようやくタクミくんの面談が終わり、
教室からお母さんが出てきました。
ちょっと派手めのお母さんは、
廊下の私達には目もくれず、
当然押しちゃってすみませんの言葉も無く。
でも驚いたのはそれだけじゃなく、
お母さんの後に…
タクミくん
お兄ちゃん
お父さん
おばあちゃん
とぞろぞろ出てきました。
え、そんなにいたの…?
お母さんの声しか聞こえなかったけど。
すげー…![]()
そして加藤先生、
『谷さん、押してしまってすみません、お時間大丈夫ですか?
ごめんなさいねー
』
と力なく笑い、どっと疲れたように見えました。
…続きます。








