去年の8月頃のお話です。
の続きです。
お盆休みの日にシュウを連れて
コウの公文の体験に行きました。
比較的新しいショッピングタウンの
一角にあり、
一面ガラス張りなのもあって、
中はとてもキレイで明るい雰囲気でした。
ですが…。
…あれ?
確か先生は、
“見学のために特別に開けます”
って言ってたはず…。
普通に生徒さん、
いるんですけど
教室内にいたのは、
小学校中学年くらいの子達が
10人くらい。
みんな自分の学習に取り組みながらも
突然現れた大きな男の子を
ちらちら見ていました。
『谷さんですか?お電話した〇〇です』
奥から公文の先生が出てきました。
声から想像していた通りの、
60代くらいの小柄な女性でした。
見学に来た分際で、
どうして人がいるんですか?!いないと思って来たんですけど!
…とは言えず
さっそく体験をさせてもらいました。
公文といえば、プリントをたくさん
何度も繰り返しやる…
というイメージがありましたが、
まさにそのイメージ通り。
小1レベルの簡単な問題のプリントを
何枚もやっていました。
が、周りからしたら
自分より年上の人が自分より簡単な問題をやっている
ということが不思議に見えたようで、
周囲の視線がコウに集まるのが
徐々に多くなってきました。
ちなみに私は後ろの席で座って見守り、シュウは本を読んでいました。
コウもだんだんその視線に気づき、
集中力が切れ始めます…。
始めはスラスラ解いていたプリントも、
スピードが落ちていきました
それを見ていた先生。
『思ったよりずっと集中力ないですね』
笑いもせず怒りもせず、
淡々とこう言いました。
あーやっぱこの先生無理だわ私
淡々と言う人には淡々返し。
『そうですね、そういう障害なんで』
するとまた淡々と返ってきました。
『うちにいる自閉の子は、こんなんじゃないですけどね』
ダメだ、キレたら負けだ。
それはあなたが選んでるからでしょ?!
なんて言ってはいけない。
『初めての場所で、周りの視線を感じると集中力は切れますね』
誰もいないって言ったから来たんだぞ?
という抗議も込めて言ってみました。
すると、
『あぁ、そうですか…』
と言って黙ってしまいました。
あら、私トゲが強すぎたかしら?
…と思ったら、とどめの一言。
『弟さん(シュウ)がいるからですかね?
次回から弟さん、家に置いてこれませんか?』
20代の自分だったら、
大丈夫です、次は無いんで!
とでも言って帰ってただろうな…
この屈辱の公文体験は、
まだ続くのでした…。
続きます。