の続きです。
色々あった1学期でしたが、
なんとか終わり夏休みへ。
やっと明日から夏休みー!という日の夜。
…おかしい。
おかしいんです。
『コウ…あんた…
学校から持ってきた荷物、それだけ?』
シュウはランドセルにみっちり詰めて
持ち帰ってきました。
それに対してコウは、
あくまでもいつもと同じ。
自分だけ大荷物だったことを
不公平に感じたシュウが、
『にいちゃん、んなわけないだろ』
と言うくらい、軽いんです。
荷物が軽いなら本人も
『ん?そうだけど?』
と言って軽い。
『あのさ…宿題は?』
そう、宿題が無いんです。
でもコウは、
『中学校は宿題無いんだって』
と言って、ゲームに夢中。
え、そうなの?!
そんなわけなくない?!!
連絡ノートを見ると伊藤先生の字で、
こう書いてありました。
1日1ページやれば終わる量にしてありますが、無理に終わらせなくても構いません。
終わらない分は学校でやります。
宿題あるよね?!
この頃からコウは、
本当のことのようにさらーっと
嘘をつくようになりました
バカ正直なコウはどこいった…
夏休みの宿題を、学校に忘れてきたコウ。
しかもこれは後に分かったのですが、
みんなで一斉にカバンに入れたのに、
その後でこっそり机の中に戻したそうです。
わざとです
ふざけやがってー!!
川崎先生に電話して、
5日後に三者面談があるので
その時に持ち帰るってことで
いい事にはなりました。
でも結局5日分ロスがあるので、
自分が苦しむという事に
コウがやっと気づいたのは、
お盆明けになってからなのでした…
そして5日後、迎えた三者面談。
昇降口でさっそく伊藤先生が
待っていました。
『コウ、元気?』
『うん、元気』
『夏休み楽しい?』
『うん、楽しい』
『そっかー、楽しいかぁ。
そりゃ楽しいよなぁ、お前だけ宿題無いんだもんなぁ』
わざと忘れた罰として、
漢字のプリント2枚が追加になりました
悪いことはできないと、
これで少しは学んでくれた…はず。
そんなこんなでいよいよ
三者面談が始まったのでした…
続きます。