の続きです。
コロナの隔離生活の影響で、
独り言が増えてしまったコウ。
学校に連絡しなきゃ…と思っていたら、
タイミングよく学校のほうから
連絡がありました。
『もしもしー、川崎です
コウくんとお母さん、具合どう??』
電話をくださったのは、
川崎先生という50代の男性の先生。
支援級の主任の先生です。
たとえて言うなら、
ずんの飯尾さん。
穏やかでお話が面白くて、
でもしっかり子供達のことを
見て考えてくれています。
コウは後々この川崎先生を怒らせてしまうのですが、その話は改めて…
見学の時から良い先生だなと
思っていました。
『渡したい書類もあるし、担任も挨拶したいから、夜家に行ってもいいかな?』
LINEで入学式の写真を送ってくれた
ママさんから、
担任の先生の名前だけは聞いていましたが、
その時もちょっとがっかりしたんです。
“あ、川崎先生が担任じゃないのね…”
しかもそのママさんは、
何事もはっきり言う性格で。
1年の支援級は担任2人なんだけど、どっちも若い男の先生でさ。
どっちも新任の先生らしくて。
教師経験はあるけど、支援級は初めてらしい。
見た目からしてかなり頼りないんだけど。
このママさんについては
後ほど書こうと思いますが、
かなり癖の強い方で…。
入学式当日に、
担任の編成に納得いかないと
川崎先生に抗議したそうです
そういう意味では、
入学式に行かなくて良かったかも…笑。
いずれにしても、
その頼りないらしい担任の先生と
主任の川崎先生が、
2人で夕方我が家に来る、との事。
一応、コウに話しました。
『夜来るそうだから、ちゃんと挨拶するんだよ』
『え、やだ。無理』
は?なんで?!
何度聞いても『無理』としか
言わないコウ。
どうやら家にこもった数日の間に、
“家”というテリトリーに
誰かが来ることに、
抵抗するようになったようです
しかも、川崎先生はともかく
担任の先生は初対面。
緊張する気持ちも
分からなくはないけど…。
そうこうしてるうちに夜になり、
2台の車が我が家に近づいてきました。
コウと外へ出ると、
前と変わらず優しい笑顔で
『遅い時間にごめんねー』
と川崎先生が車から降りてきました。
…そして。
もう1台の車から降りてきたのは、
制服着ればまだ高校生に見えるんじゃ?
というくらい若い
でも一言で言うなら、
イケメンの先生でした。
はたしてコウの反応は…?
続きます。