の続きです。
小学校初の水泳の授業で
どうも溺れたらしいシュウ。
杉田先生の電話では
何が起きたか分からなかったので、
シュウ本人に聞きました。
『シュウ、どうして溺れたの?』
『あのね、うしろの人があそんでて、“どん”ってなったの』
シュウの説明もたどたどしいのですが、
どうやらプール自体は深いので、
低学年用にプールの底に台が置いてあり、
底上げしてるゾーンがあるそうで、
その上に1年生は並ばされたそうです。
シュウの説明だと3列で並んでて
シュウは1番前だったみたいです。
すみません、私、丸と四角と楕円でしか絵が書けません…笑。
で、後ろの子達が遊んでて
押される形になり、台から落ちたようです
『プールの水、飲んじゃった?』
『少しのんだ。にがかった』
『鼻に入らなかった?』
『入った。今もいたい』
塩素の入った水が鼻に入ると、
痛いですよね…
子供の頃に体験した痛みを思い出して、
私も鼻の奥が痛くなりました。
そして、これには夫も黙ってませんでした。
『お前の所には杉田先生から連絡来たのか?』
『あー、うん…来たは来たけど…』
『↑こうとしか言わなかったから、訳わかんなくて…』
『何が“ズボッ”だよ?!』
そりゃそうですよね。
夫、キレました
でも私は知っています。
どんなにキレても夫は
何もしないことを
『大体、学校のプールで溺れるなんて聞いたことねぇよ!』
まぁ…うん…そうですね…
『お前もなんで電話でもっとキレないんだよ?!』
いや、こっちだって忙しかったし、
電話でキレるって
何も解決しない事が多いよよ…?
『もう俺頭きた!限界だ!』
おーそうかそうか。
じゃあなたも学校に抗議の電話してみ?
やれるもんなら
『明日の朝、先生にちゃんと言えよ!』
…ほら、こうなる
私に援軍はいないんです。
夫は味方になってくれるけど、
矢面に立つのはいつだって私。
でも、仕方ない。
夫はこういう時に
要点をまとめて話せる人じゃないので、
全然効果がありません。
長い結婚生活で、
それはよく知っております。
こうなったら私が杉田先生に
ちゃんと何があったかを聞くしかない。
その上で、
言うべきところはしっかり言わねば。
シュウは真っ赤な目で、
一度しか着なかった水着と水泳帽を
プールバッグごとクローゼットの奥へ
押し込んで言いました。
『もうきない、もうつかわない
プールのじゅぎょうはやらない』
あんなに楽しみにしてた水泳の授業。
その姿に、胸が締め付けられる思いでした。
続きます。