の続きです。
去年通常級の判定を受けたのに
入学早々支援級を勧められたこと、
その割に何が支援されるべきなのか
具体的な話が学校から無いことなど、
私の話をすべて聞いてくれた
教育センターの今回の担当者、コンノさん。
そこからコンノさんは、
去年の判定の内容を
ゆっくりと話し始めました。
『シュウくんは体が小さいので、どうしても身体的な遅れはあるということでした』
『はい』
この時点で、
身長105cm・体重17㎏
のシュウ。
そりゃそうです。
『また、検査をしたところIQは70台、ちょうど健常と知的障害の境界線のあたりにありました』
『はい』
『それでも私ども教育委員会は、通常級判定を出しました』
『それは、シュウくんにこだわりや過度な癇癪などが無く、ひらがな・カタカナなどの読みや数字の認識が、ある程度できていたからです』
過度な癇癪…
シュウの『やりたくなーい』は
確かに過度な癇癪ではありません。
でも杉田先生はそれを
過度な癇癪と捉えてる
んだろうな…と思いました。
『とはいえ、やはり健常の子より発達が遅れている部分はあります。
ただ支援級へ行くほどではないので、通常級内で何らかの支援をという決定を出しました。
もちろんそれは、シュウくんの通う小学校へ入学前に通知済みです』
入学前に通知済みなら、どうして…?
私は民間企業でしか働いたことがないので、
教員という仕事はさっぱり分かりませんが、
入学前に教育委員会からそういう通知が来たら、
それが自分のクラスの子だったら、
新1年生の担任を受け持つ立場なら、
心配にはならないんだろうか?
ただでさえ上限ギリギリの児童数を
受け持つなら、
新学期が始まってからあたふたする
ということが、想像つくはず。
なら新学期が始まる前に親に連絡なり、
普通ならしたくならないだろうか?
なんとなく杉田先生の
仕事に対する姿勢が透けて見えて、
ますます彼女が嫌になりました
判定の振り返りを終えたところで、
再びコンノさんは話し始めます。
『お母さんの話を聞く限り1年生に支援員はいるようですが、担任の先生が何か支援をするという事は無いのですね?』
優しかったコンノさんの顔が、
少しだけ厳しくなりました。
チクるようで嫌でしたが、
ここは正直に言わなければ。
『…少しでもこちらが“気にかけてやってほしい”とか“声かけしてほしい”と頼むと、“それなら支援級へ”と言われるので』
コンノさんはそれを聞いて、
はっきりと言いました。
『対応と指導が不適切でした。
申し訳ありませんでした』
…続きます。
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