の続きです。
登校班での登校初日、
なぜか案内するように土井さんが先導し
学校まで一緒についていくことになった私。
歩道も狭く、
土井さんと新垣さんと私で
3人広がって…と歩くわけにいかず、
自然と私は後ろに下がって
土井さんと新垣さんが
私の前に並んで歩く形になりました。
土井さんは新垣さんへも早速
質問攻めです![]()
『1年何組になったんですか?』
『1組になったんですよ
偶然シュウくんと同じクラスで、よかったです!ね?谷さん
』
『あ、はい!そうなんですよ
』
ちゃんと私にも話を振る新垣さん。
気配りができて、
あんな土井さんともちゃんと話せて、
本当に素敵だなぁと思いました。
『そうですか、1年1組ですか![]()
担任の先生は誰なんですか?』
『杉田先生っていう女性の先生です
』
『杉田先生?』
杉田先生の名前を聞いた途端、
土井さんはぴくっと反応したかと思うと、
『杉田先生は、2番目の子が3年生の時の隣のクラスの先生でした
』
『杉田先生のことはよく知ってます
』
と、ぺらぺら喋りだしました。
内心、
“隣のクラスって…担任じゃないじゃん”
と思いましたが、
もちろんそんなことは口に出さず![]()
『杉田先生はとても良い先生ですよ』
『この学校ももう長いですし』
『児童にわかめおにぎりを作って配ったこともあるんです』
『勉強もしっかりみてくれますよ』
入学2日目の時点で、
夫からあまりいい話を聞いてなかった私は、
“良い先生なんてなんで分かるんだ?”
“おにぎり作ってくる先生って、衛生的に大丈夫か?”
と心の中でつっこんでいました。
土井さんみたいな人は、
自分が情報通でありたい
自分が知らないことは無いと思ってる
タイプなので、
水を差してはいけないなと思っていました。
しかしここで、新垣さんがまさかの…。
『そう、谷さんも杉田先生の事知ってるんですよね?
』
う…。
そのパスいらない![]()
案の定、土井さんがぎろっと
私を振り返りました。
『…谷さん、なんで杉田先生を知ってるんですか?
』
こわい、こわい、こわい![]()
別に知ってたっていいじゃんか!
ってか名前しか覚えてないよ!
『あ、あの、上の子の副担だったくらいで…そんな深くは…』
『上のお子さんって、杉田先生はこの学校長いんですよ?じゃ上のお子さんいくつなんですか?人違いじゃないですか?
』
そんな怒られること?!
疑われてるような口調に私も
少しイラっと来て、
『上の子は中1です。1年の時だったんで6年前です。この学校に来る前の学校で副担だったんです』
と、よどみなく言ってしまいました。
しばらく無言の土井さん。
頭の中で計算してるものと思われました。
そしてようやく合点がいったのか、
『…あぁ
』
とだけ言いました。
めんどくさい、めんどくさい、
めんどくさい![]()
こんな人と毎日一緒に学校へ歩くのか?
無理!
でも今思えば、
土井さんもこの時すでに私に
目をつけたのかもしれません。
これはまだ、序の口に過ぎなかったのでした。
続きます。
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