の続きです。
いよいよ開かれた支援委員会。
支援委員会とは、
教育委員会がコウの状態を観察し、妥当と思われる進路を決める
機関です。
1人の児童に割り振られる支援委員は
4人ほど。
いずれもどこかの学校の
支援級の先生だったり、
支援学校の教員だったりします。
教育センターに着くと
コウは別室へ連れていかれ、
知能検査や日常生活の動作確認や
運動能力のテストを受けました。
私はその間、別の支援委員の先生から
ヒアリングを受けます。

『お母さんは、コウくんの進路についてどうお考えですか?』
最初にこう聞かれたので、私は
『支援学校判定が出ると思うので、拠点校の支援学級に進みたいと思っています』
と伝えました。
すると支援委員会の先生は、
物腰の柔らかそうな態度を変えず、
微笑みながら理由を尋ねてきました。
私は正直に答えました。
学力的には厳しいだろうが、他人とのコミュニケーションが取れるような環境に置きたい
支援学校は見学したが、通わせたいと思えなかった
日常生活が介助なしでできてるので、少しハードルの高い環境に置いて成長してほしいと思っている
終始微笑みを絶やさず、
うんうんと頷いて聞いてくれた先生。
最後に、
『学校の先生は、どのように言っていますか?』
と問われたので、
『学校の先生がむしろ、拠点校の支援学級を勧めてくれています』
と答えると、
うんうんそうですかー、と微笑まれました。
その後、コウと合流。
コウがどんな検査を受けたのかは
本人に聞いても教えてくれないので
分からなかったのですが、
『一生懸命がんばりました』
と本人は言っていたので、
まぁまぁ順調に終わって良かったな…
と、その時はほっとしました。
ですがその数日後。
再び訪れた教育センターで、
私は予想外の結果を突き付けられ、
これがきっかけで
ものすごーく悩むことになります。
…続きます。
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