こんにちは、凛ですニヤニヤ

我が家の自己紹介はこちら→自己紹介
主に自閉症の長男・

コウとの日々を綴っています。

よろしくお願いします。


コウがこういう

運動会や持久走大会でニヤニヤクネクネ

走るとき。


私としてはADHD的な要素の他に

もうひとつ原因があると思っていました。


それは、

競争心の無さ。


人に勝ちたい、とか、

優勝したい!という気持ちが

コウにはありません。


それゆえ周りと

トラブルになることもないので、

コウの長所とも言えるのですが。


でもやはり、

大爆笑しといて言うのもなんですが、

ああいう競技の場で全力を出さないのは

将来的にトラブルの種になっても

おかしくないと思うんですよね。

“お前のせいで負けた”

と言われてもごもっともなわけで。


ですので後日、木野先生から

『先日のリレーですけどね…』

と言われたとき、

『あぁー、やっぱり競争心ですかねぇ?』

と聞きました。


すると木野先生、

『うーん、そればかりではなくてですね…』

『やっぱり“コウくんの世界”にいるんですよね』




コウの世界。


仮面ライダー・マリオ・新幹線…


コウの好きなものだけで溢れた、

コウしか知らない世界。

宿題も服薬もお風呂も歯みがきも

コウの嫌なことは何もない

コウだけの世界。


コウはこの世界によくこもります。

そしてよく独り言や

テンションが上がると奇声が出ます。

母親の私はその世界に

入ることを許されません。


それでも行事ごとには静かに

参加できるようになったし、

だいぶコウが自分の世界にこもることは

少なくなってきたと思ってました。


でも木野先生はコウを見て言いました。



『運動会もね、あくまでも“コウくんの世界”で“一人でやってる”運動会なんですよ。
周りが見えてない。
だから早く走ってゴールする!ということが理解できてないのではないかと』


木野先生の言葉が、ぐさりと刺さりました。


そうか…私が思ってるよりずっと、

コウはコウの世界から出てきてないんだ…。


でもやっぱり木野先生をすごいと思うのは、

ここから。


先生は問題点を見抜いて

指摘するだけでなく、

解決策も私と一緒に考えてくれたのでした。