やばい女
コウが中2のときのお話です。
の続きです。
最初からはこちら。
【登場人物】
●翔くん:コウの4才下。うまく喋れないタイプの男の子。
●翔子さん:翔くんの母。
第2章【第18話】
コウが中2の秋頃、
私はある男の子と出会います。
コウの2個下(当時小6)の
シュンくん。
コウとは放デイも一緒で、
コウが小学校にいた頃から
コウとシュンくんは仲良しでした。
私が会ったことが無かっただけ![]()
シュンくんもまた、コウに似ています。
一人の世界にもよく行くし、
独り言があるのもコウと一緒。
ただシュンくんは、
会話に障害があります。
言葉が明瞭じゃないというか、
母音だけで話すような感じ。
でも話すのは大好きだし、
人への興味もあります。
実は今コウが通っている公文も
シュンくんが通っている教室を
放デイさん経由で紹介してもらったんです![]()
勉強も頑張ってるし、
コミュニケーションを会話が苦手でも
懸命に取ろうとするシュンくん。
コウはそんなシュンくんが大好きでした。
コウはシュンくんの発する言葉を
ちゃんと理解できるらしく、
理解してくれるからシュンくんも
コウが大好きです、
と放デイのスタッフさんから
よく聞いていました。
スタッフさんはよく、
こんな事を言っていました。
『シュンは言葉のせいで、一見“重度”に見えてしまう。
ポテンシャルはとても高いのに。
進学は支援学校かと思います』
でもこれまで通り
放デイで会えるからね、
とスタッフさんは笑っていましたが、
それを認めたくないのが…コウ。
『オレと同じ中学校に来てほしい
』
そればっかりはねぇ…
シュンくんと親御さんが決めることだから。
『オレがシュンのことちゃんと面倒見るから
』
あんたは自分のことを考えなさいよ…。
どうやらこれは放デイのスタッフさんにも
毎日のように言ってたらしいです。
あまりに言うのでスタッフさん。
『そんなに思うなら、迎えに来た時にその気持ちをシュンのお父さんにぶつけなさい』
と言ったそうです。
そして真に受けたコウは、
即実行。
迎えに来たお父さんに、
思いの丈をぶつけたそうです![]()
その後中学校にも見学に来た
シュンくん親子。
後にシュンくんのお父さんは、
『ハードル高いかもと思ったのですが、コウくんの思いが嬉しくて。
本人もここに行きたいと言ってて
』
と言ってくれています。
見事コウの熱意が
1人の子の進路を変えました![]()
そしてこれを当然、
翔子さんはおもしろくないわけで。
シュンくんを下に見ていた翔子さんは、
自分の子供よりシュンくんを
コウが中学校に誘うほど好きなことが
気に入らない。
また周りの先生が、
『コウにおいでって言ってもらえて、頼もしいねぇ』
とシュンくんをちやほやするのも
気に入らない。
そしてどんどんフィールドが
自分中心の小学校じゃなく、
コウ中心の中学校へ移ってることも
気に入らない。
そして翔子さんは、
次の一手にうつるのです。
…続きます。







