久保田一竹は、幻の染めと言われた350年前の、辻が花の絞りの着物を

復活し、そこに新たな息吹きを吹き込み、世界を唸らせた作家ですドキドキ

14才で染めの弟子に入り、19才で一本立ち、、幻の辻が花を復活したいと意気込んでいた矢先、戦争に巻き込まれ、

シベリアに抑留され、生きる希望が無くなっていた、

その絶望の中で見たシベリアの美しい夕日はすごい感動だったそうです晴れ

37才で奇跡的に復員し、貧乏のどん底と戦いながら辻が花の研究に勤しみました。

やっと辻が花の技術は再現出来たが、350年という歴史の風化が産み出す風合いを出すために、研究に没頭したそうです。

彼が作る、辻が花は丹後ちりめんに、まず、水に濡れたら落ちる墨で

下絵を描き、そこに一針一針縫い込んで絞りを作ります。

そこに、染め分けて、また色を冷水で洗い、

気の遠くなる作業の繰り返しで一つの着物を仕上げるのに

一年間くらいかけて作るのです音符

お金がなくて、何度も同じ布を染めて仕上げた幻という

作品は、何度も染めたため、下地の黒が複雑な色になっています晴れ

アメリカのスミソニアン博物館で、在命中の作家として初めて

一竹展が行われ、アメリカ人をあっと言わせたのは

30枚の着物からなる連作の着物でしたニコニコ

一竹さんは、亡くなっておられますが、

まだ弟子たちによって辻が花の伝統は

受け継がれ、連作はまだまだ作り続けられています。

まるでスペインのガウディのサクラダファミリアのように、依頼人や、建築家が亡くなっても建築され続けているようにさくらんぼ

私も、一竹さんのことを知ってましたが、アメリカでの連作を見て、こういう壮大な組曲を作ってみたいと

思いました。

亡くなってもなお、後世に作品を通して日本の美しさを伝えている一竹さん。

音符美しい作品は専門家なら作れます。
私は、布が物語を語れるような連作をつくりたいのです。。。
という一竹さん。

著作権があるので作品は掲載出来ないのが残念ですさくらんぼ

すごい感動です!!