駆け出しの頃、習いたての電子オルガンのデモ演奏に行って、そこの楽器やさんの店員さんがはるかに上手くて悔し涙にくれたことがあります
プロになるまでには、何度も屈辱を味わってきました
プロであることは、アマチュアとどう違うか、議論が湧くとこです
プロは、その仕事だけで食べているから、例えば仕事の依頼がなかったら死活問題
安定した収入があるわけではなく、いつもギリギリで命掛けです
それに比べてアマチュアは、他に仕事があって趣味でやっているから、そこの違いだけですね
アマチュアの人でも、プロ並みにうまい人や、才能ある人はたくさんいるから、瞬発力では、プロでも劣ることがあるかもしれません
しかし、いつも及第点で当たり前のプロは、出来ないとは言えないのです
うちの父が、高校の教師に成り立ての頃、参観日に親が何名いても平気だが、プロが一人見ているだけで冷や汗
をかいたと話してくれました
私も、駆け出しの頃、恐くて足が震えるような舞台を何度も踏みました
その絶体絶命の緊張感が、栄養となるのです
いまや、演奏前は、超リラックス
楽屋は、ギャグ屋と化していますが、昔の演奏の映像など、余りの緊張感に倒れそうな顔をしています
100万人とふれあうコンサートで、600ヶ所以上の場数を経験し、本番前に、電源落とされてデータが飛んだり、立ってるのがやっとの強風の中で、踏ん張って演奏したり、海外でもありとあらゆるトラブルにもメゲズに対応してきて、何でも来い
になっているからこそ、有難いと思ってマス
落語を見て、アマチュアの落語をやる人が批評した時に、ある落語の師匠が、つべこべ言うならこれで飯食ってみろ
と一喝したそうです
プロとは、仕事が出来ない言い訳は効かない厳しい世界ですが遣り甲斐のある世界です






















