私は、何年か前に初めて演歌を作りました
伊勢修養団の中山道場長さんの講演のお話しを元に歌詞を作りました
ある日、中山先生が雪の深い旅館に泊まって、風呂場に行くと、寒い夜ですね~と書かれた書が貼ってありました
そこの女将さんに、この書の意味を聞くと、もう随分昔のことなのですが、結婚をしたい、許されない人がいて、駆け落ちをしようと約束をしていたそうです
しかし、その約束の日に、母のことやいろいろ考えると、どうしても行けなかったんです
あれから、10年が過ぎ、ある雪の夜、向こうからあの愛しい人が歩いて来るではありませんか
道は一本道で逃げることも出来ません
すれ違う時、何て言ったらいいのか、約束をたがえた弁解をいまさら言う訳にもいかず、とうとう、愛しい人が近づいて来ました。すると、その人が、寒い夜ですね?と、一言言いました。その女将さんも、寒い夜ですね。。。とだけ言って二人はすれ違って行きました
万感の想いをお互いに、寒い夜ですね?と言うたった一言に込めたのでした
自分は結婚して、子供もいるけどあの人は、未だ独身だと風の噂に聞いていたから、本当はたくさんの言い訳をしたかったのですが、愛しい人は、何も責めることなく、すれ違っていきました
その内容を
夢ゆらら
という演歌にして、とんちゃんが、歌いました
観客の一人からお手紙を頂き、今まで記憶の底に眠っていた叶わね恋の想い出が、わあっと、押し寄せて涙が止まらなかったそうです
叶わぬ恋は、叶わないから、美しい想い出になるのかもしれませんね~
サラリーマン川柳の最高傑作
恋敵 譲ればよかった 今の妻
になるより、プラトニックラブの方が美しいですね















サラリーマン川柳の最高傑作




