旅館での朝食の際、トンちゃんに昨日のことを話すと「そいつは、すげえ!目」とビックリしていました。旅館の従業員の若い女の子たちも私の方を見て皆が笑っていました。きっと昨日の経緯を聞いているのでしょう。にひひさて天川神社の演奏の日、私は一人で出かけました。なんと2000人の人たちが詰め掛けて、長蛇の列!私も仕方なく3時間くらい並びました。そこへ、リハーサルを終えたピーターさんたちが通りかかり「ハイ!紫帆!来てくれたんだね!クラッカー」と手を振ってくれました。ブライアンさんのことも知らないお婆さんたちまでが有名人を一目見ようと列に並んでいました。あしギターの人と、ピーターさん、ブライアンさんの3人が舞台に上がって演奏が始まりました。ピーターさんはドライヤーや、扇風機を改造した面白い楽器でサウンドエフェクトを出しています。音譜そのうち、3人はテープをかけてどこかへ雲隠れしてしまったのです。音楽はメロディーのない効果音的なものが延々と続きました。合格天下のブライアンさんならいざ知らず、私がこれを延々とやったら客が帰ってしまうだろうなあと思いつつ聴いていました。やっと演奏が終わって、宿を探そうとしましたがその日はどこも満員で無理。メラメラやれやれ野宿か。。。。と覚悟をしていたらピーターさんが「紫帆、いまから打ち上げするから来ない?」と誘ってくれました。ブライアンさんも茶目っ気たっぷりに枝豆の皿を頭に乗せて運んでいます。楽しい打ち上げの後、ピーターさんが「紫帆、今日どこに泊まるの?」「実は泊まるとこがなくて。。。」と言ったら「じゃあ僕たちのところにおいでよ。」と一室空けてくれました。目翌日お礼を言って帰ろうとすると、ピーターさんが神社の人に「僕たちの友人のために朝食を用意してくれませんか?」!?と頼んでいるので「いいですよ。私、帰りますから。」と断ったのですが「いいからいいから。」とブライアンさんたちのプライベートな朝食の部屋に座らされました。何で私がここにいるの!?と笑えました。それにブライアンさんの英語がやけにわかりやすくて、私は直訴インタビューをしました。「昨日、舞台から消えていなくなりましたね?あれはどういう意味だったんですか?」「もともと音楽は舞台に向かって聴くだけではなく、森の中にもスピーカーが置いてあったんだ。だから観客も皆、散歩をしながら聴いてくれたらいいと思って舞台から消えたんだけど。結局、皆どこへも行かなかったね。笑 にひひそれに僕は今あまりライブに興味がないんだ。どちらかというと映像とのインスタレーションなどコラボが好きなんだよ。」と話してくれました。シラー「歯が痛くてね。」とウインクするブライアンさん。ピーターさんがお医者さんのような鏡を頭に付けていたので「あなたにはマッドなドクターがいるではありませんか?」と私が冗談を言って一同爆笑。にひひ続く