ある日音楽室に行くと見慣れない学生たちがやかましい音でバンドの練習をしていました。おはよう
と声をかけると、これから音楽室でバンド練習することになったんですと。
私の音楽の授業は、抹茶をたてるだの、好きな歌を紙粘土で作れだのビックリする内容なので、毎回準備していると皆、不思議
な顔をして見ていましたが、親しくなると準備を手伝ってくれたりしました。
それが彼ら5人との出会いでした。ドラムのk君はリーダー的な華やかな子、ギターのT君は恥ずかしがりや、ベースのF君は穏やかな子、ギターのS君はジャニーズ系の子、タヌちゃんは、楽器は出来ないけど友達思いの子、の5人です。当時彼らは高専の4年生でした。
天女座に誘うとすっかりハマり、天女神楽という古事記を元にしたお芝居に出てくれたり、一緒に海で泳いだりしました。彼らはいつも貧しい食生活をしているので、トンチャンが料理してくれ、しょっちゅう一緒にご飯を食べたり、ロックバンドを組んで何度か高専でも演奏しました。
年の差はあるものの、家族のようでした。そんな彼らが卒業して、社会人になり全国にばらばらになりました。
天女座と社会のギャップは大きく、会社に通勤途中、私の波瀾万丈自伝、わすれな草をバイブルにしてくれていたようです。
彼らは、休暇が取れると真っ先に天女座に帰宅?します。
卒業の時に記念にノートを書いて貰ったら、皆が書き終えても私がまた書いて郵送でノートを回して欲しいと言うんです
こんなインターネットもある時代に何と
6人で交換日記をしています
就職して一年間が過ぎ、一人は、私の自伝を読んで音楽にかけると、会社を辞めることにしたそうです
若いんだから夢にかけたら?と背中を押したようです
親子ほど年齢差ある彼らとの素敵なつながりは、私にとっても宝です














