胃の全摘出手術の時、腸ろうも始めた義母
しかし、
吐いて
吐いて…
気持ちの悪さと、食欲不振が続いた
外来では
「もっと頑張って食べなきゃダメ」
「動かなきゃダメ」
「吐き気止めは使えない」
「がんばる気力がないと」
そういわれて一日二回の腸ろうが更にもう一回分追加された。
頑張ってるよ
頑張ってるんだよ
吐きながら、泣きながら…
それでも食べようと、毎日毎日…
けど、気持ち悪いから食べれなくて、動けなくて…
悪循環。
それ、わかんないのかな…
腸ろうが増えて、更にひどくなった。
一日中、横になっている時間が増えた。
ある時、義母が
「もう…いいよ。
私…もう、いいや。
お父さんのとこいきたいよ」
そう言って泣いた。
心配で
心配で
総合病院と連携している地元のかかりつけ医に相談。
そしたらね、
あっさり…
「じゃ、腸ろう、やめてみようか」
!!!!!
おいっ!
うっそ!
いいの?
その分、足りない水分や栄養は点滴にしましょう。
二日に一度通ってもらうけど、それで気持ちの悪さから解放されるなら、食べようと思えるなら。
僕が主治医にお手紙書いとくから、大丈夫。
それでやってみよう。
神かっ!
確かに、オジサンだけど、イケメン!
声も渋くてステキ!
いや、そうじゃなくて…
あのくるくるパーマのオジサン主治医より、はるかに…
こちらの気持ちを汲んでくれる。
ありがとう、先生!
違う方法を一緒に考えてやってみてくれる。
それだけで、義母の気持ちは明るくなった。
食べる量はもちろん、まだ少ないけれど。
食欲がでてきた!
お散歩にも出られるようになった!
お友達がお見舞い来てくれて、楽しそうにお話できるようになった!
よかったね
よかったね
この違い…