次男が入院しているのは小児の病院。

こどもであっても、理解できる範囲で、病名の告知、治療のことや副作用のことをきちんと話す、というスタンス。

そして、先生も看護師もうそはつかない。
注射はいたいし、気持ち悪くなることも、髪の毛が抜けることも、隠さない。
そうすることで、こどもと主治医との信頼関係を築いていく。

次男にもちゃんと説明してくれた。
まだ7歳。
小学1年生にどこまで理解できるのだろうか・・・
それでも、真剣な表情で聞いていた。

説明をききおえて、二人になったとき一言こう言った



「ママ、ぼくも死んじゃうの?」




二年前に他界した同居していた祖父のことを指してのことだった。
義父は同じ悪性リンパ腫だった。
同じ病気だと、理解していた。


「ぼくも、じぃじみたいに髪の毛が抜けちゃって、それから死んじゃうの?」


絶句だった

次男は病名もちゃんとわかっていた。

「大人と子供は違うんだよ。ひろは生きるの。病気も治るの。」

そう言うのが精一杯だった。