母の日に集中治療室に入り、二週間とちょっと。

生命の危機は脱しましたので

と、先生が言った。

一般病棟に移動になった。

寛解導入が始まった。
いくつかの抗がん剤が投与されるなか、オンコビンという薬にかなり苦戦した。
突然の腹痛と嘔吐、便秘・・・

オンコビンの副作用から腸閉塞(イレウス)になってしまった。神経性のイレウスだったので、もちろんオペは必要なかったが、そこから三週間の絶飲食がはじまった。

その頃、3歳年上の長男にも異変が起きていた。

次男が入院してから何事もなかったかのように学校も行っていたし、習い事もしていた。
それが突然、

学校行きたくない

と、いい出したのだ。