縦膈膜に大きな腫瘍があり左肺全部と右肺の3分の2、気管支を圧迫していて呼吸困難の状態にあるので、このまま集中治療室で呼吸管理が必要です。

え?
腫瘍って何?
気胸じゃないの?

呼吸困難?
集中治療室?

事態は全く読めなかった。

「それは、がんということですか?」
主人がゆっくり、確かめるように意思に確認した。

「断定はできません。しかし、その可能性は非常に高いです」

身体中に管がさされ、鼻には酸素が入っている次男。私を見ると、

「ママ、ここどこ?もうこれやだからとってよ~」

「うん、もう少しやらなきゃなんだって」

そう言うのがやっとだった。